5月14日に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、脳科学者の茂木健一郎さんが「日本のお笑いは終わっている発言で大炎上した」先生として登場。この番組の様子が「公開処刑だった」とSNSなどネット上で物議を醸している。
茂木健一郎をつるし上げ? 「しくじり先生」に批判
茂木さんは今年3月、「日本のお笑い界はオワコン」発言で多くのお笑い芸人を敵にまわして炎上した。
トランプやバノンは無茶苦茶だが、SNLを始めとするレイトショーでコメディアンたちが徹底抗戦し、視聴者数もうなぎのぼりの様子に胸が熱くなる。一方、日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2017年2月25日
日本の「お笑い芸人」のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に「終わっている」。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2017年3月1日
まず番組の人選に視聴者から批判のコメントが書き込まれている。この日の出演者は東国原英夫さん、オードリー・若林正恭さん、平成ノブシコブシ・吉村崇さん、足立梨花さん、泉里香さん、勝俣州和さん、銀シャリ・橋本直さん、遼河はるひさんと、芸人の割合が多かったのだ。
同番組は元々このぐらいの数の芸人が出演するのだが、ネットでは「公平さのかけらもない人選」との声が。実際、番組内では茂木さんが小ボケをかましてすべると、東国原さんが「よくそれでお笑いに文句言ったよね」と攻撃。「オワコン発言に怒りはあったか?」と聞かれた若林さんは「『2ちゃんねるにオワコンって書いてあったよ』と言われるのと同じレベル」とさらりと毒舌。橋本さんも同じく、茂木さんの言葉など全く気にもかけなかったと辛辣なコメントをした。
そして勝俣さんは「バラエティ以外から来た人がバラエティ番組に出てウケると、司会者のおかげなのに自分に笑いの力があると勘違いする」「茂木さんクラスならそれくらい分かってると思った」と冷静に分析しながら茂木さんを責め立てていた。東国原さんも「科学者なのに何の分析もない発言」と非難。茂木さんはこれらの言葉をぶつけられている間、苦笑いをしてやり過ごしていた。
こういったやりとりにネットでは「芸人と芸人サイドがムカついたからTV使って茂木先生を公開処刑してストレス発散したいだけにしか見えない」「茂木健一郎をみんなで叩いて、『テレビを批判すればこうなるぞ』という見せしめにしてる」「今日のしくじり先生、なんか違くない? 失敗した人の立場に立って寄り添うのが魅力だったのに」といった声が。
茂木擁護派のオリラジ・あっちゃんの不在に疑問
芸人を敵に回したとされる茂木さんだが、オリエンタルラジオの中田敦彦さんは数少ない茂木さん擁護派。4月15日に自身のブログで「茂木健一郎さんの発言『日本のお笑いは空気を読み過ぎなんじゃないか。大御所が面白いと言うか面白くないと言うかで価値が決まる』はすごくいい発言」「茂木さんの意見が誤解されてヒステリックに反論されているのがいたたまれない」と綴ったこともある。
中田さんは『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に多く出演しており、「あっちゃんがいたらもっと公平な議論になったのに」「中田敦彦をなんで呼ばないんだろう」と疑問の声も上がっていた。