中国浙江省の動物園で若い男性が3頭のトラに襲われた。男性はトラが放し飼いにされているエリアの囲いを乗り越え、自らトラに近づいていったようだ。
『South China Morning Post』など複数のメディアが報じている。

今月29日の午後2時30分頃、家族と一緒に寧波市の「雅戈爾動物園(Youngor Wildlife Park)」を訪れていた男性が、3頭のトラに襲われた。トラはちょうど餌を与えられていたところで、囲いを乗り越えて入ってきた男性に気づいた1頭が襲い掛かった。男性は首や頭を何度も噛まれ、うつぶせのまま木の下に引きずられていったようだ。

騒ぎに気付いたスタッフは爆竹などを使って男性からトラを引き離そうとしたものの、トラの攻撃は執拗で1頭は射殺されている。男性が救出され病院に運ばれるまで1時間以上を要しており、男性は病院で死亡が確認された。


目撃者のひとりは「男性の顔は血まみれでした。何度も腰を上げようとしていたようですが、そのたびにトラに押し倒されていました」と語っている。

トラが放し飼いにされているエリアとフェンスの間には川が流れており、男性はそこを横切ってトラに近づいたもよう。なおこの日、動物園は午後3時に閉園となっている。

中国では昨年7月にも北京のサファリパークで、車から降りた57歳の女性がトラに襲われ死亡する事故が起きている。入園者のモラルが問われる事故はあとを絶たないようだ。


出典:http://www.scmp.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)