(高雄 7日 中央社)日本統治時代の1914(大正3)年に供用を開始し、1992年まで使用された台湾鉄路の下淡水渓鉄橋(現・高屏旧鉄橋)が6日、遊歩道「天空歩道」としてリニューアルされた。橋の上からは約120ヘクタールの広大な高屏湿地の美しい風景を眺めることができる。


この日は陳菊高雄市長が参加した記念式典が行われ、鉄橋を設計した飯田豊二氏の子孫に記念レンガが贈呈された。陳市長は天空歩道を生態教育や観光の促進などに役立てたいと述べ、周辺にある竹寮取水場や九曲堂旧鉄道宿舎などと合わせて、行楽客に大樹地区の文化や歴史に親しんでもらえればと語った。

全長1526メートルのこの橋は、竣工当時台湾最長、アジア最長の橋とされ、「東洋一の橋」の異名を持つ。1987年の電化で新しい橋に切り換えられた後、取り壊される予定だったが、地元住民や有識者などが保存を訴え、1997年に国家2級古跡に指定されている。

(程啓峰/編集:齊藤啓介)