13日に千葉県内を襲った豪雨の影響で、千葉市緑区小食土町の50戸を対象に14日から6日間続いていた断水が19日夜、解消した。生活に欠かせない水道水の供給再開に町内の住人からは「やっと風呂に漬かれる」「自宅で洗濯物を回したい」と喜びや安心の声が聞かれた。

 市水道事業事務所によると、断水は豪雨によって同町近くの道路が水道管ごと崩落して発生した。洗濯や風呂などの生活に使う水が制限された。市は水をプッシュ型で各家庭に届け、町内会館前に給水車を設置するなど対策した。
 復旧を目前に控えた19日中も住民が市の用意した給水袋やボトルを持って水を調達した。復旧作業に汗をかく職員をねぎらおうと菓子やジュースの差し入れを持ってくる人もいた。
 市は19日昼、残った道路内に仮設の水道管を付け替える作業を終えた。夜までに配水管の洗浄作業や水質確認を完了。その後、職員が各家庭を順番に訪問して水道の元栓を開けると、住宅の蛇口から勢いよく水が出た。初めに台所の水を出した伊藤静枝さん(90)は「うれしいです。これから久しぶりに家でお風呂に入る」と笑顔を見せた。
 田中広義さん(89)は「水で困ることは初めてだった。この年でこんな経験をするとは」と話した。
断水の6日間、井戸水が出る親戚宅に歩いて向かって洗濯をした。「同じズボンを何回もはいた。やっと家で洗える」と喜んだ。
 別の男性(66)は限られた水を節約するため、体の洗浄に使った水をトイレで再利用した。妻が腰を痛めたため銭湯に通えなかったといい「浴槽にやっと漬かれる」と笑った。町内会長の吉原朋正さん(72)は「周りの人たちが心配だったので良かった」と安心した様子を見せた。
(渡辺翔太、霜出龍之介)
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