千葉豪雨の影響で、南房総市白浜町の長尾川に架かる県指定有形文化財「めがね橋」が破損していたことが分かった。雨水で流された大量の流木が衝突したとみられ、石橋を保護する「水制工」と呼ばれる部分の石材が高さ2・7メートルにわたって崩れた。
市教育委員会によると、本復旧のめどは立っていない。
 めがね橋は延長28メートル、幅員4メートルの石積みアーチ工法の3連橋。明治時代に旧長尾村の住民有志が建設費を寄付して造られ、1888年に完成した。
 老朽化に加え、戦時中に戦車が通るなどして損傷していたため1977年に修理。完成当時の規模や形式を維持している貴重な存在として87年に県指定有形文化財に指定された。「房総の魅力500選」にも選定されており、地元の住民に親しまれている。
 市教委によると、2023年9月の台風13号でも同じ場所が破損し、24年3月に修理が完了したばかりだった。14日に今回被害を受けたことを確認したものの、積み重なった流木に遮られて全容を把握できず、流木を撤去した後に改めて調査した。県と協議した上で、強固な土のうを詰めるなどして応急復旧を進めるという。
 担当者は「以前より明らかに流木が増えている」と気候変動による自然環境の変化を指摘。文化財のため本復旧には丁寧な修復が必要となるとも説明し「いつ直るのか、いくらかかるのか分からないが、早く直したい」と話している。
(島津太彦)
編集部おすすめ