原宿を拠点にエンタメをリードしてきたアソビシステムに所属する、27歳の俳優・葵うたの。彼女は田舎で暮らしながら作品に出続けている。
そんな葵が、7月31日公開の映画『トーキョーナイトフォール』で東京の底辺でうごめく若者を演じた。勢いを増すアソビシステムに所属しながら田舎暮らしというギャップが気になる彼女に、作品のことやこれまでの暮らしの遍歴を聞いた(前後編の後編)。

【写真】映画『トーキョーナイトフォール』でアンナ役を演じる葵うたの【7点】

――葵さんは埼玉でもローカルなエリアで育ったそうですが、芸能に興味を持ったきっかけを教えてください。

葵:母が舞台俳優で、幼い頃から独特なトレーニングをしていました。口に割り箸をくわえて笑う練習とかもしましたね。お芝居についても「暗闇で足元に何かがぶつかって、手で探ってみたら死体だった」なんてテーマで演技をやったこともあります。母の独創的な芝居論を試してきたのかなと思います。

――アソビシステムといえば原宿ですが、葵さんと原宿との縁は?

葵:中学時代、一時期ゴスロリファッションが大好きだったんです。週末になると着飾って、埼玉から原宿まで通っていました。きゃりーぱみゅぱみゅさんの曲もめっちゃ聴いていましたし、ガラケーの着メロにもしていました(笑)。

――そして、所属になったきっかけは。

葵:前の事務所を辞めたあと、通っていたお芝居のレッスンのスクール代表の方が紹介してくれました。
まだアソビシステムに俳優部ができたぐらいのタイミングで、ちょうど新しいメンバーを探していた時で、私のお芝居も見ていただいて所属になりました。だから人の縁のおかげでもあります。

――俳優部は、どんな雰囲気ですか。

葵:一言でいうと「ガッツだぜ!」という感じで元気があります。ゆうたろうさんや三戸なつめさんのように、独自の個性を持ちながら活躍している方々がいるので、ポジティブな刺激をもらえます。お互いに顔を合わせれば飲みに行ったりもしますし、仲もすごく良いですね。

――それが2020年のことでした。それから俳優一本で続けてきて、ご自身の中で変わったことはありますか?

葵:いい意味で楽観的になれました。お芝居でも、昔は夢でしかなかった自分の目標が少しずつ叶うようになってきて、手の届かないものではなくなりました。例えばこの作品で、イギリスのレインダンス映画祭にノミネートされました。私にとっても夢だった映画祭で、現地でレッドカーペットにも招いていただけました。

――俳優業に限らず、以前はグラビアなどでも活動されていましたね。


葵:グラビアも好きだったので、ステップアップのためにやってみました。いろんな活動をしてきましたが、全部自分で選んで決めたことなのでやりがいはありました。今27歳なんですが、これからは、過選択の責任を取らないといけないフェーズになってきたと思います。ただ逆にいえば、もう大人なのでどんなことも自分で決められます。だから何をしても、自分の決断の責任は自分で取ることは一貫させていきたいです。

――では、これからの夢はありますか。また将来、引っ越ししてみたい場所は?

葵:でも毎回また引っ越すつもりで越してきている訳ではないんですよ(笑)。今の場所もすごく気に入っているので『もっと大きな平屋がある一軒家にしよう』くらいの気持ちで、いい住まいにしていきたいです。

――埼玉出身で、東京を経てまた埼玉の田舎に戻ってこられたということは、やはり“山派”でしょうか。

葵:山派ですね。なんならもっと山の中に住んでみるのも面白そうです。信州の山の中で定住してみるのもいいかもしれません。


――そして、芸能活動の方での夢は?

葵:ちょっと恥ずかしいんですが(笑)、まずは楽しく生きていきたいですね。そうしておばあちゃんになるまでお芝居を続けていければ、最高です。山荘暮らしと生涯俳優でいること、どちらも叶えられるよう頑張っていきます。

(プロフィール)
葵うたの あおい・うたの 1999年7月4日生まれ、埼玉県出身。
2021年にドラマ『ガールガンレディ』にて初のドラマレギュラー出演を果たす。
主な出演作は、ドラマ『パリピ孔明』、『さっちゃん、僕は。』『三人夫婦』映画『僕の中に咲く花火』『時のおと』などがあり、2025年に公開された映画『タイムマシンガール』では初主演を果たし、福岡インディペンデント映画祭にて俳優賞にノミネートされた。
7月31日より公開の『トーキョーナイトフォール』、8月28日より公開の『ロストフォリア』に出演。

【前編】葵うたの「同じ場所にずっといるのが苦手なんです」"引っ越し族"がたどり着いた田舎暮らし
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