【今週グサッときた名言珍言】


「お笑いは変わりましたよ!」
 (熊元プロレス/テレビ朝日系「ロンドンハーツ」7月28日放送)


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「もしも地球上にここにいる男女しかいなければ誰と結ばれたいか」をフィーリングカップル形式で選ぶ企画に参加したのは、LDHの男性グループ・FANTASTICSと女性芸人たち。その1巡目で2人から指名され、1番人気だったのが紅しょうがの熊元プロレス(35)だ。

まさかの展開に驚きつつも、満面の笑みで言い放った一言が今週の言葉だ。


 熊元プロレスは、吉本の養成所・NSC大阪校でゆりやんレトリィバァと同期。2人はコンビを組んだこともあったが、共にボケ同士だったこともあり解散。その後もさまざまな相方と組むがうまくいかず、ゆりやんの紹介で2期先輩の稲田美紀と紅しょうがを結成した。


 女芸人ナンバーワンを決める「THE W」(日本テレビ系)には、2018年に初めて決勝進出。5度目のファイナリストとなった23年に優勝した。優勝会見で熊元は「われわれは“ちょうどいいライン”で品がないと思ってまして、その感じを落とし込めたネタを選びました。私たちはどちらも品がないので(笑)」と語っていたが、それはネタだけに限らない。トークでも下品な下ネタをあっけらかんと言う。そこにまったく不快感がないのが不思議だ。「どうしようもない人が好き」と語り、「私のこと、心底バカにしてそう」な態度に引かれると言うほどのマゾ気質。「日頃のストレスをぶつけてほしい」(「ロンドンハーツ」26年2月3日)とまで言う。


 そんな彼女はホストにハマったことでも有名。番組がきっかけで行ったホストクラブが気に入り、そこから通い詰め、「『THE W』の賞金を全額つぎ込もうとしている」(ABCテレビ「八方・今田のよしもと楽屋ニュース」23年12月28日)と相方に心配されるほど。本人は「別件でなんですけど」(テレビ朝日系「アメトーーク!」25年1月30日)と言い張っていたが、優勝前には、芸人仲間に多額の借金をしていた。それでも「アメトーーク!」で「熊元プロレス大好き芸人」という企画が作られるほど愛されている。


 彼女はこれまでの芸人人生について「目標を立てすぎなかったこと」が良かったと振り返っている(集英社「non-no」26年3月号)。デビューした頃は10年で結果を出そうと考えていたが、10年が経つ頃にはすっかり忘れていた。余計なプレッシャーを感じずに目の前のことを全力で楽しんでいたのだ。


「変わらないのは、とにかく欲に忠実なこと」(同前)


 それはできそうで、なかなかできることではない。人生を目いっぱい楽しんでいる。その姿に僕らはたまらなく引かれてしまうのだ。


(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)


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