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DayRe:の2年目の活動を追いかけながら彼女たちの魅力を伝えていく特集の2回目は、前回メンバー5人にインタビューした「夏、声になる」の作詞・作曲・編曲を担当しためんまさんが登場。DayRe:らしさに迫ったサマーチューンの制作過程やこだわった部分など、たっぷり語ってもらいます。

INTERVIEW BY 澄川龍一
TEXT BY リスアニ!編集部

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幅広いジャンルの楽曲を手掛け、プレイヤーとしても活躍するクリエイター

――アニソン界隈でも数々の楽曲でお名前を拝見するクリエイターですが、バンドのベーシストとしてキャリアをスタートさせて、そこからこの道に進まれたんですよね。

めんま そうですね。名義は別だったんですが、デビューは17歳くらいのときなので、今から12~13年くらい前ですね。

――楽曲制作を若いうちから始められたと耳にしたことがあるのですが、DTMは子供の頃からを触り始めたんですか?

めんま それが全然そんなことはなくて、15歳くらいからです。

――ということは、中学生くらいから音楽を作ることに興味をもったわけですね。

めんま そうですね。それまでに色々と楽器をやっていて。ピアノから始まってギターやベース、色々やりました。弾くのはどれも好きだったんですが、だからといって全部1人で弾くわけにはいかないじゃないですか。でも、作曲だったら全部生かせるなと思って。

――なるほど、そもそも発想自体がマルチな方だったんですね。10代の頃、音楽で影響を受けた方はいますか?

めんま 特定のアーティストというよりは、プロデューサーや作曲家さんに魅力を感じていました。いきものがかかりなどをやられている島田昌典さんや亀田誠治さん、AKB48グループで多く編曲をされている野中“まさ”雄一さんが関わった曲をよく聴いていて、影響を受けたと思います。

――なるほど、そこからバンドのベーシストとして活動を始めるわけですが、自分がやりたいこととしては当時も作曲のほうが大きかった感じですか?

めんま そうですね。昔から今のように作家として活動するのが理想ではあって、そこに至るまでにバンドが1回挟まったという感じで。作家からバンド、そこからまた作家という流れですね。

――作家としてこれまで本当に多くの楽曲を担当されていますが、グループやアイドルものの楽曲を担当されることが多い印象です。ご自身の中で得意だったり、グループの曲をやりたいという思いがあるんですか?

めんま 派手にストリングスやブラスが入るような曲が好きなんですけど、そうなると華やかな女性グループ向けの曲が多くなった気がしています。

――プラスして、ジャンルが多彩といいますか、めんまさんはアプローチが様々なので、色んな音楽性をやりたいと思っているのかなと思ったんですが、いかがですか?

めんま 基本的に好きなジャンルはポップスとロックなんですが、やったことのないものに挑戦した時に新しいものが生まれていくんですよね。上手く言えないですが、「狙ってやったわけじゃないけど、なんか新しいものが出来た」という感覚が一番近いかもしれないです。

――なるほど。オーダーに応じて自分の扉が開かれていくというか。

めんま そうですね。元々自分がもっていた要素とそのとき新しく取り入れたもので、想像もしていなかったものが出来ることが多いです。

――もう1つお聞きしたかったことで、今回の「夏、声になる」もそうですが、作詞・作曲・編曲を全部やる楽曲が多いと思うのですが、作詞も含めて全部やりたいというのは当初からあったんですか?

めんま 実はアレンジャーになりたかったんですよ、最初。

事務所のマネージャーさんに、「アレンジャーになりたい」と相談したら、まずは曲をたくさん作らなくちゃいけないと言われて、曲を完成させるには歌詞も必要なので自動的に自分で書くようになって。そうやっていっぱい曲を作っているうちに採用していただけるようになって、作詞も作曲も自分でやることが多くなりました。アレンジャー志望だったんですけど、そうやって楽曲を作っていくなかで、作詞も作曲も面白いなと感じて、今はなんならアレンジよりも好きだなって思っています。

めんま
作詞/作曲/編曲/ギター/ベース/ピアノ
ヴィジュアル系バンドのベーシスとしてキャリアをスタートし、バンド解散後は作曲家としての活動を本格化させる。幅広い音楽ジャンルに対応した作詞・作編曲を手掛け、バンドサウンドや生楽器を駆使したアレンジが得意。さらに、マルチプレイヤーとしてのスキルを活かし、楽曲制作において多角的なアプローチを大切にしている。

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季節の流れと共に成長していきたいという思いを入れ込みたかった

――ここからは「夏、声になる」についてお伺いしたいと思います。この楽曲はオーダーの時点で「夏っぽい曲」ということはあったと思うんですが、作詞・作曲・編曲をまるっとめんまさんがやる形だったんですか?

めんま 作詞は別の方が入られる可能性もあったんですが、とりあえずワンコーラス分のデモを作って提出したら、「この方向性で」と言っていただけたので、そのまま僕がすべて進めることになりました。

――初めてのアーティストへの提供の際は、そのアーティストやグループのことを一通り調べると思うのですが、DayRe:のメンバーや楽曲の印象はいかがでしたか?

めんま 全部の楽曲が丁寧に仕上げられているなという印象でした。作家さんはもちろん、プロデューサーさんやディレクターさん、エンジニアさんが丁寧に作業されているんだろうなと思いました。

――しっかりとしたサウンドが作られていて、ボーカルの当て方とかもすごく計算されているなと僕も感じています。

めんま もちろん、どのアーティストさんに対してもそうなんですが、今回も気が抜けないなとは思いました。曲の緩急に合わせて声の表情を結構つけてらっしゃったので、そこは僕も上手く引き出したいなと思いました。

――夏っぽさをすごく感じられるサマーチューンですよね。構成が非常に豊かで、ストーリーを組んでいるような印象のある楽曲でした。めんまさんはどういう手順で楽曲を制作されるんですか?

めんま 僕は最初にコードを作るんです。まずは雰囲気を作りたいので。そこから簡単なトラックを作って、そのあとにメロディを考えて歌詞を書いて、最後にアレンジで詰めるという流れがほとんどですね。「夏、声になる」では、爽やかさにはこのコード進行だっていうのが自分の中にあるので、それをサビに置いて、そこに上手く行けるようにAメロ・Bメロを選んでいった感じです。

――A・Bメロは少しゆっくり、ぐっと抑え気味なところからサビでバーンと解放されるイメージですよね。キーも結構高いですが、どのくらいまでいくかは色々と試しながら?

めんま そうですね。母音のイを高い音に乗せると声が出しづらいので、1番高いところには母音のアやオが乗るような歌詞をあえて選びました。

――サビの“太陽”の「た」なんかがそうですね。

めんま はい、そこはすごく考えたところですし、ここはメロディと歌詞が同時に浮かんだ箇所でもあります。

――サウンドでは爽やかでハッピーな部分を押し出しているのですが、歌詞はただ楽しく騒ぐだけじゃなく色々なものを感じさせるものになっていますよね。

大前提に「夏」というものがありつつ、歌詞のインスプレーションはどこからもってきたんでしょうか?

めんま まず、夏を連想するものをひたすら並べてみました。そのなかで、今回は色を取り入れたかったんですよ。情景を浮かび上がらせたくて、色だったり色を連想させるような言葉を集めて、それをどこに配置するか、またそれに続く言葉を探してみたり、パズルみたいな感覚で作っていきました。

――ただただポジティブな夏感だけではなく、ちょっと影があるものも存在していて、そこからパーンと解き放たれる感じがすごくDayRe:らしいと思いました。そこはめんまさんの意図だったんですか?

めんま 確か発注いただいた時にそういう方向性でお願いしますということだったので、それに合わせて考えていった感じです。

――DayRe:のコンセプト「人々の日常に寄り添うこと」に繋がる「昨日」「明日」「日々」「毎日」など、“日”にまつわる単語がたくさん入っているのも印象的でした。

めんま 時間経過は意図的に入れました。季節の流れと共に成長していきたいという部分は入れ込みたかったので、そこは意識しました。

――ここはまさに今のDayRe:というグループの立ち位置とシンクロしていて、それがすごくエモーショナルに刺さったんだなと思います。アレンジの面で意識したのはどんなところですか?

めんま アレンジに関しては、バンドサウンドとストリングだけでいきたいと発注をいただいていたので、どう飽きさせないようにするかは考えました。サビは4つ打ちでノリがいいけど、A・Bメロはちょっとリズムを変化させて緩急をつけて、楽器の数ではなく、構成で飽きさせないようにしました。

――A・Bメロからのサビもそうですし、1サビが終わったあとの2Aまでの緩急もそうですよね。

めんま そこもそうですね。あと、先ほど歌詞に色を入れる話をしましたが、楽器が制限されている場合、各楽器のアレンジで感じられる色彩感が少ないので、そこを補う意味でも色を歌詞に入れたかったんです。

――この楽曲でこだわった部分やお気に入りの部分を挙げるとしたらどこになりますか?

めんま Dメロが歌詞もメロディもお気に入りです。

――ここは多くの人がハイライトと呼んでいる部分ですね。この楽曲を、そしてDayRe:を象徴するようなフレーズで彩られています。

めんま ここは歌詞を書いた瞬間に自分でもおおっとなりました。「オレンジ色」という言葉を最初に使いたくて、そこに繋がるようにそのあとの言葉を固めていきました。

――日が陰っていくイメージがありつつ、ここからまたサビに向かってぐっとリフトアップしていくといいますか、本当に素晴らしいと思います。5人の歌声が入って完成したものを聴いていかがでしたか?

めんま 作りながら完成形はイメージしているんですが、まさに想像していた通りの仕上がりでした。表情がちゃんとついていて、抑えめのところではちょっと寂しげな感じで、サビでは弾けるところがとても素晴らしいなと思ったのを覚えています。

――2Aの宮沢(小春)さんの囁くようなフレーズが入るところも、作りながら想定していたんですか?

めんま そうですね。あそこで落ちてきたらいいなと思っていました。

――今回、メンバーがソロで回して、最後のサビだけユニゾンになるじゃないですか。あそこも最初からその想定でしたか?

めんま 想定外で、完成版を聴いておおっと思いました。

――8月と9月にライブもありますし、そこでどんなふうに披露されるかも楽しみですよね。

めんま はい、ぜひ生で拝見したいと思っています。

――最後に、今後もしまたDayRe:に楽曲を提供する機会があったら、どんなものを作ってみたいですか?

めんま もしそういう機会がありましたら、バラードを書いてみたいです。声の表情が特に出ると思うので、そこでどんな化学反応が起こるのか気になります。

――アッパーな曲を作るイメージも強いめんまさんですが、バラードもいいですね。めんまさんの作るメロディそして歌詞世界とDayRe:の組み合わせでどういったものが生まれてくるのか楽しみです。

めんま はい、そんな機会に恵まれるのを楽しみにしています。


●リリース情報
「夏、声になる」
2026年7月22日配信

作詞・作曲・編曲:めんま

●イベント情報
LAWSON presents DayRe: Seasons Live ~夏の欠片Ⅰ~
日程:2026年8月15日
会場:東京・BLAZE GOTANDA
[昼公演]開場14:00/開演15:00 ※SOLD OUT
[夜公演]開場17:30/開演18:30 ※SOLD OUT

LAWSON presents DayRe: Seasons Live ~夏の欠片Ⅱ~
日程:2026年9月19日(土)
会場:東京・科学技術館 サイエンスホール
[昼公演]開場13:00/開演14:00 ※SOLD OUT
[夜公演]開場16:30/開演 17:30 ※SOLD OUT

関連リンク

DayRe:公式サイト
https://dayre-official.jp/

DayRe:公式X
https://x.com/dayre_official

DayRe:YouTubeチャンネル

めんま公式サイト
https://www.smile-co.jp/archives/creator/280235

めんま公式X
https://x.com/tensai_menma

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