お金持ちになる秘訣はあるか。RAVIPAの新井亨社長は「同じ年収の会社員でも、お金の知識があるかどうかで資産額には雲泥の差が出る。
重要なのは、コツコツ働き、お金を貯めることではなく、増やす仕組みを知ることだ。富裕層の家庭では、それを実感できる場をつくっている」という――。
※新井亨『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)の一部を抜粋・再編集したものです。
■「会社員だからお金持ちになれない」はウソ
「会社員ではお金持ちになれない」と思っている人は多いかもしれません。
確かに、会社の給料だけで大きな資産を築くことは簡単ではありません。
毎月の給与はある程度決まっていますし、大きく増えることも少ないからです。そのため、「お金持ちになるには起業しなければならない」と考える人も多いでしょう。
しかし実際には、この考え方は必ずしも正しくありません。会社員であっても、お金持ちになることは十分に可能です。むしろ、会社員という立場を上手に活かして資産を築く人はたくさんいます。
その理由の一つが「安定した収入」です。会社員は毎月の給与が比較的安定しています。

この安定した収入は、資産形成を行ううえでとても大きな強みになります。毎月の収入が安定していることで、計画的に貯金や投資をしたりすることができます。
たとえば、毎月一定の金額を積み立てて投資をして長期的に資産を育てていく。
こうした方法は、安定した収入がある人ほど取り組みやすいものです。
■「安定収入」ともう一つの強み
さらに会社員にはもう一つ「信用」という大きな強みがあります。
金融機関は、安定した収入のある人を高く評価します。そのため、住宅ローンや不動産投資の融資を受けやすいというメリットがあります。
実際に、不動産投資を始める人の多くは会社員です。
私がMBA取得コースに通っていたときも、多くの同期が経営者でなく会社員や会社役員でした。
それでも全員がお金の知識を持ち、給与以外の収入を作る仕組みを持っており、お金に悩んでいる人はほとんどいませんでした。
会社員として働きながら、金融機関から融資を得て不動産を購入し、家賃収入を得たり、給与の一部を長期で株式投資をして資産を増やしたりしていたのです。
つまり、会社員の信用を活用することで、資産形成のチャンスを広げることができるのです。

また、近年では副業という選択肢も広がっており、本業で安定した収入を得ながら、副業で新しい収入源を確保することで資産を作る人もいます。最初は小さな収入でも、続けていくうちに大きな収入になることもあります。
このように、会社員として安定して働きながら別の収入の柱を作ることは十分に可能なのです。
むしろ、最初からすべてを賭けて起業するよりも、会社員としての収入を持ちながら挑戦する方がリスクは小さくなります。
収入の基盤を持ちながら、新しい挑戦ができるからです。実際に成功している人の中には、会社員時代に資産形成を始めた人が多くいます。副業から始めた人、少額から投資を始めた人、収益不動産を購入した人は、こうした小さな積み重ねによって、少しずつ資産を増やしていったのです。
■会社員でも億を超える資産を築ける
つまり、問題なのは会社員という立場ではありません。
問題なのは、金融知識をつけて正しい方法で行動できるかどうかです。
会社員だから無理だと決めつけてしまえば、何も変わりません。
しかし、正しい方法で行動を続ければ、会社員でも億を超える資産を築くことはできます。
華僑の人たちも、安定した収入を活かしながら資産を増やす方法を大切にしています。

収入の一部を投資に回して副業で収入の柱を増やし、資産収入を少しずつ積み上げる。
こうした習慣が、長い時間の中で大きな差を生みます。
億りっ子が育つルール

会社員は不利ではない。安定収入と信用を活かす人が資産を築く。
■他人の時間と他人のお金を使う
お金持ちになる人と、全然資産が増えない人には、ある大きな違いがあります。
それは「他人の力を使っているか否か」という違いです。
多くの人は、自分一人の力だけでお金を増やそうとします。
自分の時間を使って働き、自分のお金を使って挑戦し、自分の努力だけで成果を出そうとします。
もちろん、この姿勢はとても立派ですが、この方法では必ず限界を迎えます。それは「時間の限界とお金の限界」です。
つまり、自分の時間や自分の資金だけを使っている限り、成長のスピードには限界があるということです。
一方で、成功している人たちは違う考え方をしています。

彼らは「他人の時間」と「他人のお金」を活用することをとても大切にしています。
これは決してずるいことではありません。むしろ、ビジネスの世界ではとても重要な考え方です。
たとえば、会社という仕組みを考えてみてください。
一人の経営者が、すべての仕事を自分一人で行うことはできません。
しかし、仲間や社員がいればどうでしょうか。10人のチームがあれば、10人分の時間が使えて、100人の組織になれば、100人分の時間が動きます。
■華僑が子供に必ず教える「投資の種類」
華僑の家庭では、子どもにお金の教育をする際に、必ずと言っていいほど「不動産投資」の考え方を教えます。
なぜなら、不動産投資は時間をかけて資産を増やすことができる、非常に再現性の高い資産形成の方法だからです。
不動産投資の最大の特徴は、金融機関からの融資を活用できる点にあります。
通常、投資というと自分のお金だけで行うものをイメージするかもしれません。
しかし、不動産投資では、金融機関から資金を借りて物件を購入することができます。

つまり、少ない自己資金でも大きな資産を持つことができるのです。
もちろん、完全にゼロの資金で始められるわけではありません。一般的には頭金や諸経費を準備する必要があります。
しかし、それさえ用意できれば、あとは金融機関の融資を活用して資産を拡大していくことができます。
ここで重要なのは「物件選び」です。
不動産投資では、購入した翌月からキャッシュフローがプラスになる物件を選ぶことが基本になります。
つまり、毎月の家賃収入がローンの返済や経費を上回る物件を選ぶということです。
優良物件を選ぶことができれば、借入したお金を返済してくれるのはあなたではなく、物件を利用している入居者が、家賃という形でローンの返済をしてくれるのです。
言い換えれば、他人があなたの代わりに資産の積み立てをしてくれている状態です。
時間の経過でローンの残高が減っていくと、あなたの純資産は少しずつ増えていきます。
つまり、不動産投資とは、他人の資金を活用しながら時間をかけて純資産を増やしていく仕組みなのです。
■物件選びの“2つのポイント”
もちろん、不動産にはさまざまな種類があります。
初心者向けのものから上級者向けのものまで、投資の方法も多岐にわたります。
しかし、基本的な考え方はとてもシンプルです。
「買った瞬間からポケットにお金を入れてくれるのか」

「ローン残高がどれくらいのスピードで減っていくのか」
この二つをしっかり把握することです。
逆に、絶対に避けたほうがいいのが、購入した瞬間から毎月赤字になる物件です。
たとえば、新築や築浅のワンルームマンション投資などでは、「節税になる」「将来の資産になる」といった言葉で販売されるケースがあります。
しかし、毎月の収支が赤字になる物件を購入してしまうと、資産を拡大していくことが難しくなります。
なぜなら、新しい物件を購入するための初期資金を作ることができないからです。
一方で、購入した時点から黒字になる物件を持つことができれば、そこから生まれる収益を使って次の物件を購入することができます。
さらに長期で保有していけば、ローンの残高が減り、純資産が増えていきます。
不動産投資において純資産が増えると金融機関からの信用も高まり、より大きな融資を受けられるようになります。
こうして資産規模は少しずつ拡大していくのです。
実際に日本でも、会社員として働きながら数十億円、場合によっては100億円以上の不動産を運用している人もいます。
なぜそのようなことが可能なのでしょうか。
■お金持ちが子供を連れていく場所
それは、金融機関をパートナーとして活用し、着実に利益を生む物件の購入を積み重ねてきたからです。
不動産投資では、どこまで資産を増やすのかという目標や、将来の出口戦略を考えておくことも重要です。
何棟まで拡大するのか、いつ売却するのか、ローンの返済後も長期保有するのかといった戦略を考えておくことで、不動産投資は資産を加速度的に増やす手段になります。
私自身も複数の不動産を保有していますが、基本的な考え方は同じです。
しっかりと収益が出る物件を選び、長期で保有しながら純資産を積み上げていく。
こうしたシンプルな戦略を続けていくことで、資産は少しずつ大きくなっていきます。
華僑の家庭では、不動産投資を「時間をかけて純資産を増やしていくゲーム」だと子どもに教えることに加えて、物件を一緒に見にいき、実際にどれだけの収益があがっているのかをしっかり目で見て体験させるのです。
私も子どもと一緒に運用している物件を見にいって、いくら収益があがるのかを伝えています。
短期間で大きく儲けるものではなく、長い時間をかけて資産を積み上げていくという視点を持つことができれば、不動産投資は非常に強力な資産形成の手段になります。
時間を味方につけて個人の純資産を増やしていくことこそが、不動産投資の本当の魅力なのです。
億りっ子が育つルール

不動産投資は他人の力で純資産を増やす仕組みである。

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新井 亨(あらい・とおる)

RAVIPA社長

サブスクD2C総研代表取締役。ARAIインベストメント代表、Telemarketing One代表取締役。RAVIPA代表取締役社長。英国ウェールズ大MBA卒業。年商1000億の企業のサポートも行なうサブスク業界の第一人者。中国・北京へ留学し、現地で富裕層向け美容室事業、貿易事業、不動産事業など複数事業を成功へ導く。2024年には東京証券取引所へ新規上場を果たす。サブスク事業などクライアントのマネタイズ実績は累計1000億円以上。著書に『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)などがある。

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(RAVIPA社長 新井 亨)
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