日本代表は3大会連続でワールドカップの決勝トーナメントに進出したものの、いきなり強敵ブラジルと戦うことになった。
サムライブルーは昨年10月に王国ブラジルから歴史的初勝利を挙げたが、それまでは一度も勝てなかった天敵だ。
2006年ワールドカップではグループステージで対戦。玉田圭司さんのゴールで日本が先制したものの、結果は1-4の完敗だった。
JFAの宮本恒靖会長や元日本代表DF加地亮さんは、力の差を見せつけられた20年前の当時を知る人物たちだ。
宮本会長は2006年ワールドカップで日本代表のキャプテンを務めた元ディフェンダー。同大会のブラジル戦には出場しなかったが、前年に行われたFIFAコンフェデレーションズカップでセレソンと対戦している(2-2のドロー)。
そして、右サイドバックだった加地さんは、2006年ワールドカップのブラジル戦にフル出場した。
2人は、MBS毎日放送の『KICK OFF! KANSAI』で対談すると、こんな話をしていた。
宮本「(当時の日本には)本当のワールドカップを勝つための国としてのサッカーの力みたいなものはまだなくて。例えば、キャンプ地選びとか、色んなストレスがあっても跳ねのけるとか」
加地「俺…ブラジルの時は負けると思ってましたね、やりながら。ちょっと自力の差がすごい…激しすぎる。まだここでは戦えない、個の力の…」
宮本「それいつ感じたの?どこに感じた?」
加地「いやもう最初から。(日本が)1点とる前から、これはちょっと違うぞって。
宮本「その1年前にコンフェデでブラジルとやった時に…自分がボール貰う前に次貰ったら、この辺にパスコースが3~4つあるなって思いながら、(パスを左SBの三都主アレサンドロこと)アレックスから受けて、止めて、出そうとした瞬間に、全部ババババン!って消される感覚があったのよ。
その時に思ったのが、ブラジル代表ってうまい、速い、強いとかだけじゃなくて、みんな賢くて。次の展開がこうだな、こう持ったら、ここを消さなきゃっていうのがすごいなと」
加地「まだ世界とは…積み上げが浅かったなぁっていうのはすごい実感しましたね、もっとやらないといけないと」
当時選手だった宮本会長がボールを持った際、ブラジルの選手たちは複数のパスコースを瞬時に消してきたそうで、そこにサッカーIQの高さを感じたようだ。
また、加地さんは試合開始当初からブラジルとの力量差に圧倒されたそう。
ちなみに、2005年コンフェデで日本と戦ったブラジル代表のスタメンは、GKマルコス、DFシシーニョ、ルシオ、フアン、レオ、MFゼ・ロベルト、ジウベルト・シウヴァ、カカ、ロナウジーニョ、FWアドリアーノ、ロビーニョ。
2006年ワールドカップのブラジル代表は、GKジダ、DFシシーニョ、ルシオ、フアン、ジウベルト・メロ、MFジウベルト・シウヴァ、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、カカ、ロナウジーニョ、FWロナウド、ロビーニョというスタメンだった。
日本代表、歴史的初勝利のブラジル戦で「圧倒的な存在」だった5名
20年ごしの再戦はどんな展開になるだろうか。ブラジルとしても昨年10月の親善試合とは全く違う意気込みで来るはずだ。
筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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