週明け29日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比482.03ポイント(2.13%)高の23153.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が209.93ポイント(2.81%)高の7670.77ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1729億2550万香港ドルに縮小している(26日前場は1834億2770万香港ドル)。

 自律反発狙いの買いが先行する流れ。先週末のハンセン指数は心理的節目の23000ポイントを割り込み、2025年5月6日以来の安値水準に落ち込んでいた。値ごろ感が着目されている。医薬や半導体など、足もとで軟調だった成長株に見直し買いが入った。米イラン和平協議の警戒感や中国経済の先行き不安などで朝方は上値の重い場面がみられたものの、指数は上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が10.5%高、バイオ医薬品企業の信達生物製薬(1801/HK)とデリバリー事業大手の美団(3690/HK)がそろって7.5%高と上げが目立った。美団などテック銘柄に買いが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は3.7%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。石薬集団については、非小細胞肺がん(ドライバー遺伝子変異陰性)を対象とした薬剤候補の臨床試験開始も材料視されている。
 セクター別では、医薬が高い。石薬や信達生物のほか、勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が14.2%、剤泰科技(北京)(7666/HK)が11.1%、三生製薬(1530/HK)が10.0%ずつ上昇した。
 半導体セクターも急伸。兆易創新科技集団(3986/HK)が7.2%高、愛芯元智半導体(600/HK)と黒芝麻智能国際HD(2533/HK)がそろって7.0%高、ASMPT(522/HK)が6.6%高で引けた。

 消費セクターも物色される。3Dプリンターの深セン市創想三維科技(3388/HK)が6.6%高、冷凍食品の安井食品集団(2648/HK)が6.0%高、養豚事業の牧原食品(2714/HK)が5.3%高、白物家電の海信家電集団(921/HK)が5.2%高、スナック系食品・飲料小売の湖南鳴鳴很忙商業連鎖(1768/HK)が5.0%高、日用雑貨チェーンの名創優品集団(9896/HK)が4.7%高と値を上げた。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.17%高の4034.08ポイントで前場取引を終了した。医薬が高い。消費、金融、エネルギー、公益、半導体なども買われた。半面、素材は安い。不動産、軍需産業、空運も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ