中国・湖南省張家界市のマンションで、65歳の男性が高所から落下してきた包丁に当たり負傷する事故が発生した。中国メディアの中国新聞週刊が伝えた。

負傷した男性の息子・杜(ドゥ)さんによると、事故が起きたのは6月21日午後3時ごろ。杜さんの父親が2階部分のテラスにいたところ、突然、上から落下してきた包丁と包丁立てが頭部を直撃した。「傷は深く出血がひどくて、骨が見える状態だった」といい、父親は病院に一時入院した。

事故当日、管理会社はこの件を住民向けチャットグループで通知し、心当たりのある住民に申し出るよう呼び掛けたが、名乗り出る人はいなかった。また、警察と共に問題の棟の全住戸を1軒ずつ調査したものの、誰も自分のものだと認めなかったという。

事故が起きた棟には高所からの落下物を捉えられる監視カメラは設置されていなかった。警察は問題の包丁を押収して鑑定を進めているというが、「指紋はすでに採取できない状態のため、可能な限りDNAを採取して絞り込む」としている。

上階から落ちてきた包丁が頭を直撃、住民は誰も「自分のもの」と認めず―中国

記事によると、マンションは22階建てで、テラスがあるのは2階のみ。住戸の窓には防犯用の鉄格子が設置されており、外側にせり出した部分の上にまな板や卓上コンロ、植木鉢などの物品が置かれている。管理会社は再三撤去するように注意喚起していたが、聞き入れられることはなかったという。

杜さんの父親はすでに退院しているそうで、杜さんは「一日も早く包丁の所有者を見つけてほしい。仮に高齢者や子どもが誤って落としたのだとしても、家族はチャットグループの通知を見て分かっているはず。

誰がやったのか判明したら許すつもりはなく、法的手段を取る」と話している。

陝西恒達法律事務所の趙良善(ジャオ・リアンシャン)弁護士は「故意に高所から包丁を投げ落としたことが確認されれば、『高所投擲罪』や『公共の安全に危害を加えた罪』に問われる可能性もある。意図的に隠蔽したり認めなかったりした場合は量刑が重くなり、公安機関による行政処分の対象にもなり得る」と説明。また、「警察があらゆる捜査を尽くしても具体的な加害者を特定できない場合は、その建物内の加害者となり得る住民全員が補償責任を負うことになる」と解説した。

さらに、「住民が鉄格子の上に調理器具などの危険物を放置している状況を黙認し、戸別訪問による撤去指導や関係部門への報告を行わなかった管理会社も、安全管理義務違反によって相応の賠償責任を負う必要がある」との見方を示した。(翻訳・編集/北田)

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