ごめんなさい……。私は中国に対して誤った先入観を持っていました。

しかし、この旅を通じて、その偏見がいかに浅はかであったかを思い知らされました。

2024年11月24日から11月30日まで、JENESYS2024日本大学生訪中団の一員として、中国を訪問する機会を得た。訪問先は北京、桂林、広州であり、私はこの旅を通じて中国の現実を自分の目で確かめることを目的としていた。

訪中前、私は中国に対して漠然とした不安を抱いていた。ニュースでは反日感情が強調され、2024年10月28日に深センで発生した日本人児童殺傷事件の影響もあり、安全面の懸念が拭えなかった。しかし同時に、「本当に中国人は日本人を嫌っているのか」「ニュースの報道だけで全てを判断していいのか」という疑問が私の中にあった。私は、中国の真実を自分の目で確かめるため、勇気を振り絞って訪中を決意した。それでも、出発前は不安で胸がいっぱいだった。

しかし、最初の訪問地である北京では、その不安はすぐに消え去った。空港に到着すると、中日友好協会の方々が温かく迎えてくれ、まるで長年の友人を迎えるような温かさを感じた。バスの観光ガイドさんも、私たちが困っている時には嫌な顔一つせず優しく接してくれ、心からのもてなしを感じた。北京の壮大な街並みは、その国の歴史と発展の力強さを物語っていた。

二日目には万里の長城を訪れた。そびえ立つ長城の壮大さに圧倒され、歴史の重みを全身で感じた。昼食には火鍋料理を堪能し、その後、北京第二外国語学院を訪問した。大学に到着すると、大勢の中国人大学生が出迎えてくれ、私たちをまるで家族のように迎え入れてくれた。日本文化と中国文化の違いについて意見を交わす中で、私たちが共有できるものの多さに気づかされた。

三日目には北京を後にし、飛行機で桂林へ向かった。「桂林の山水は、天下に冠たり」という言葉の通り、漓江の両岸に広がるカルスト地形は息をのむほど美しく、心を奪われた。また、桂林で食べた米粉で作られたビーフンの美味しさに感動した。

桂林で特に心に残った出来事が二つある。一つ目は、桂林航天工業学院の訪問である。歓迎セレモニーでは、日本文化・中国文化が互いに披露され、最後には大学のグラウンドで中国の大学生によるドローンショーが繰り広げられた。その後、学生食堂で一緒に夕食をとり、日本のアニメについて語り合いながら、笑い合った。

この時、私は言語の壁を超えた友情を感じた。さらに、ホテルに戻った後も桂林の大学生がわざわざ訪ねてくれ、中国の有名なお菓子や観光地を案内してくれた。その心遣いに胸が熱くなった。

二つ目の出来事は、紡績工場の視察である。実際に目の前で衣服の製造過程を見学し、工場で働く人々のひたむきな努力を見て、日常生活の中で何気なく手に取る一枚の服の裏にある無数の努力と情熱に気づいた。この瞬間、私は改めて「感謝」という言葉の意味を深く考えさせられた。

広州では、美味しい飲茶料理を堪能し、広州タワーから発展した都市の光景を眺めた。その瞬間、私は自分の過ちを深く恥じた。訪中前の私は、「中国は怖い」「中国人は反日感情しか持っていない」と決めつけていた。しかし、実際に訪れてみると、多くの中国人が親切で、日本に興味を持ち、温かく接してくれた。私は無知のまま偏った情報だけで中国を判断していたことを深く反省した。

2025年3月6日、7日には、JENESYS中国大学生訪日団と日本大学生訪中団が再び集まり、交流合宿を行った。

訪日団には、昨年の11月に交流した北京第二外国語学院と北京体育大学のメンバーが含まれていた。私の班には、以前交流した中国の友がいて、再会の瞬間、感動のあまり涙がこぼれた。

合宿では、日本文化体験として埼玉県の長瀞町でうどん作りを体験し、皆で自分たちの手で作ったうどんを食べた。日本と中国の友情が詰まったその味は、格別だった。その後、長瀞町を散策し、岩畳の絶景を楽しんだ。夜にはホテルでトランプやUNOをしながら笑い合い、まるで家族のような絆を感じた。

翌日、両国の大学生同士で日中関係をより良くするためにはどうすればいいのかを議論し、その内容を東京の日中友好会館で発表した。最後の別れの瞬間は、大切な家族を失ったかのように辛かった。しかし、海を越えても私たちの友情は続く。私は今日もWeChatで大切な友と笑い合っている。

この旅を通じて、私は「百聞は一見にしかず」の重みを痛感した。人は、自らの目で見て、肌で感じることで初めて真実を知ることができる。

日中関係の未来を築くには、まずお互いを深く理解し合うことが不可欠であり、その第一歩となるのが若者同士の交流だと確信した。私はこの貴重な体験を発信し、日本と中国の架け橋となることを使命と感じている。

この7日間と再会の瞬間は、私の人生を大きく変えた。これからも自分の目で真実を確かめ、友情の大切さを胸に刻みながら生きていきたい。

■原題:涙の再会、心の絆~中国で出会ったかけがえのない友~

■執筆者プロフィール:野村 伊吹(のむらいぶき)大学生

2003年埼玉県生まれ。2022年杉戸高校卒業、獨協大学法学部法律学科入学(在学中)。2023年宅地建物取引士試験合格。2024年11月24日~30日JENESYS日本大学生訪中団第二陣として北京・桂林・広州を訪問、交流活動に参加。2025年現在、行政書士を目指し奮闘中。

※本文は、第8回忘れられない中国滞在エピソード「レンズ越しに見えた『本当の中国』」(段躍中編、日本僑報社、2025年)より転載したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

ごめんなさい…私が中国に抱いていた誤った先入観―中国滞在エピソード

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