8日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比702.57ポイント(2.99%)高の24199.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が313.96ポイント(4.04%)高の8084.22ポイントと大幅に反発。ハンセン指数は6月17日以来、約3週ぶりの高値水準を回復した。
売買代金は1883億8470万香港ドル(約7兆7760億円)に拡大している(7日は3197億1110万香港ドル)。
 押し目買いが優勢となる流れ。欧米や韓国、日本などの主要株価指数が今年に入り、そろって史上最高値を更新する中、香港マーケットは依然として昨年比マイナスで推移している。出遅れ感が意識された。香港メディアが7日報じたところによると、モルガン・スタンレーは最新リポートで、中国株マーケットがアジアの主要市場に遅れをとっているとし、海外投資家が投資拡大の機会をうかがっていると指摘した。また、中国景況感の改善や、中国の産業支援策などに対する期待感も改めて意識された。中東地域の地政学リスクが再浮上したことや、中国指標の発表など気がかり材料はあるものの、指数は徐々に上げ幅を広げている。米中央軍が取引時間中に、「イランに対する空爆作戦は完了した」と表明したことも買い安心感につながったようだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が12.2%高、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が9.5%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が8.7%高と上げが目立った。
 セクター別では、人工知能(AI)関連が高い。北京深演智能科技(2723/HK)が21.0%、北京智譜華章科技(2513/HK)が13.4%、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)と商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)がそろって12.0%ずつ上昇した。国産半導体の進化が期待される中、AI関連の投資も進むと期待されている。
ディープシークがAI推論向け半導体を自社開発すると伝わったほか、アップルが中国製メモリーの調達を検討しているとの観測も報じられた。ハンセン科技(テック)指数は5.0%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
 中国の銀行セクターも急伸。中国建設銀行(939/HK)が5.7%高、中国銀行(3988/HK)が5.6%高、中国工商銀行(1398/HK)が5.1%高、中国農業銀行(1288/HK)が5.0%高で取引を終えた。
 半面、動力電池やリチウム採掘の銘柄群はさえない。天斉リ業(9696/HK)が8.0%安、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が7.2%安、中創新航科技(3931/HK)が5.1%安、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が3.7%安と値を下げた。
 本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%安の3970.88ポイントで取引を終了した。素材が安い。自動車、通信機器、医薬、軍需産業、証券、空運なども売られた。半面、ハイテクの一角は高い。銀行、エネルギー、公益、消費も買われた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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