台風10号(メイサーク)による豪雨・洪水被害が発生している中国の広西チワン族自治区で、動物園からさまざまな種類の動物100匹以上が逃げ出した。中国メディアの中国新聞週刊が8日に伝えた。
記事によると、同自治区では台風10号によって過去に例のない広範囲かつ長時間にわたる豪雨に見舞われ、大規模な洪水が発生。これまでに6人が死亡、11人が行方不明となり、13万人が緊急避難している。
こうした中、現地にある貴港動物園でも洪水によって飼育施設が全面的に浸水。地元当局の職員3人と動物園の職員5人の計8人が園内に取り残されたが、後に消防隊らのゴムボートによって救助された。
職員によると、事務所として使っていたコンテナの上に避難するのがやっとで、動物を避難させる余裕はなかった。洪水が押し寄せる前、園の経営者は安全面を考慮してすべての猛獣用の檻に施錠した。その結果、ライオン3頭など一部の猛獣は死亡したという。
一方で、一部の草食動物などは洪水で檻が破壊されたことで逃げ出した。園によると、行方が分からなくなっている動物はシマウマ2頭、ダチョウ2羽、ニホンジカ9頭、アルパカ3頭、アライグマ2頭、クジャク30羽など、計100個体以上に上っている。
7日には貴港市のある村で住民がシマウマ1頭を発見した。園が確認したところ、このシマウマは逃げ出したうちの1頭で妊娠している個体だった。しかし、職員が発見者と連絡を取ったころにはシマウマは死亡していたという。
現時点で園が回収できたのは、死亡したシマウマ1頭とニホンジカ1頭のみとのことで、職員は「ダチョウやエミュー、アライグマなどは驚いて興奮すると攻撃的になる場合がある。動物を見つけても自分で捕まえようとしないでほしい」と呼び掛けている。(翻訳・編集/北田)











