中国メディアの環球網は7日、「『体験できる中国』が韓国人の対中好感度向上を後押ししている」との記事を配信した。

記事によると、ソウルの繁華街・弘大エリアでは、食事時ではなくても中国式串料理店の前に長い列ができる。

店内には中国の流行音楽が流れ、看板には中国語で書かれたメニュー。そして店の外では多くの若者がミルクティーを手に写真を撮りながら席が空くのを待っているが、これは特別な光景ではない。近年は火鍋、麻辣湯(マーラータン)、糖葫蘆(タンフールー、果物の飴がけ)などの中国グルメを提供する店が韓国各地に続々とオープンし、これらは徐々に韓国人の日常消費の一部分になっている。

ソウルで働く会社員の男性によると、「韓国で味わえる中国の地方料理がますます増え、さまざまな香辛料やソース、風味に新鮮さを覚える」という。一方、ソウルの人気中華料理店の料理長は取材に対し、「以前、中華料理と言えば韓国風にアレンジされた『韓国風中華料理』を思い浮かべる人が多かったが、今は本場の味を積極的に試そうとする消費者が増えている」と紹介した。

こうした人気はデータからも分かり、2025年、韓国にある中華料理店の年間平均売上高は3億ウォン(約3000万円)を超え、日本料理や洋食を上回った。

韓国メディアのコリア・ヘラルドの報道によると、韓国のある識者は中華料理が韓国で人気を博す理由について、「多くの消費者が中華料理を『新鮮な体験』や『気分転換』の方法と捉えており、価格が高めでもこうした体験を得たいと考えている」との見方を示した。

また、ある大学生によると、中国で流行しているものはすぐに韓国にも伝わり、中国の飲食や流行文化に対する韓国人大学生の受け入れ度は明らかに高まっているという。

「体験できる中国」が韓国人の対中好感度向上を後押し―中国メディア
韓国のマーラータン店

記事は、「こうした親近感が世論調査の結果に反映されている」とし、韓国の調査会社ハンコックリサーチが最近発表した調査結果で韓国人の中国に対する平均好感度は30.2に上昇し、20年4月以来の最高水準になったと伝えた。

また、「食」以外に中国ドラマも韓国人の対中認識を変える新たな窓口になっていると紹介。さらにモバイルバッテリーやロボット掃除機、電気自動車(EV)といった中国製品が韓国で存在感を高めていることも取り上げ、韓国人消費者の中国ブランドに対するイメージは「低価格」から「先進技術、優れた品質」に変わったと指摘した。

記事によると、ある高校生は「韓国では中国関連のショート動画の人気が高まっている」と話しており、記事はその影響が対中イメージの変化にとどまらず、中国コスメや中国風メイク人気をもたらすなど化粧品業界にも及んでいることを紹介した。

旅行市場でも若者の中国旅行人気を押し上げる効果が見られ、25年に中国を訪れた韓国人観光客は延べ316万人と、前年比36.9%の伸びを見せた。以前は北京や上海を団体ツアーで訪れるスタイルが中心だったが、今はより生活感を備えた体験型の旅行先を求める人が増えているという。(翻訳・編集/野谷)

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