中国東部江蘇省の蘇州市中級人民法院(地裁)はこのほど、ルイ・ヴィトンが中国の飲料チェーン・茉莉奶白(MOLLY TEA)を相手取って起こした商標権侵害訴訟について一審判決を下しました。裁判所は侵害の訴えを認め、茉莉奶白に対し、ルイ・ヴィトンへの経済的損失1000万元(約2億4000万円)および権利保護費用30万元(約720万円)の計1030万元(約2億4720万円)の支払を命じました。
このニュースが伝わると、中国では大きな議論を呼んでいます。多くのネットユーザーは、中国唐代の琵琶に描かれた「宝相華(ほうそうげ)」の文様や、蘇州の庭園の窓などを例に挙げ、ルイ・ヴィトンの商標と似た四つ葉の絵柄は明らかに中国の古代からある伝統的な文様であるのに、なぜルイ・ヴィトンの「独占」でなければならないのかと疑問を投げかけました。
中国では、柿蒂紋(していもん)は「四つ葉の花」とも呼ばれ、中国古代の装飾文様の中で重要な地位を占めています。その起源は商周時代にまでさかのぼることができ、漢代には流行のピークを迎えました。隋・唐の時代になると、四つ葉の構造はハスやボタンなどの特徴を取り入れた華麗な「宝相華」へと進化し、銅鏡、漆器、絹織物、玉器などに広く用いられ、中国古代の装飾における主要な要素となりました。一部の学者は、この十字形の文様が東西南北の方位や太陽の軌道に対する古代中国の認識に由来し、古代中国の時空観を反映しているとみています。
しかし法律関係者は、ルイ・ヴィトンの花形ロゴ商標はすでに40年前に登録され、著名商標として認定されており、法的効力は極めて強固だと指摘しています。法律が保護するのは、誰がこの四つ葉の文様を発明したのかではなく、誰が先に登録し、特定の視覚的標識を法的に保護される商業的信用へと転化したかです。
中国の商標法体系は歴史が浅く、中華伝統文様の公共的著作権保護をどのように構築するか、そして国風ブランドのデザインが東方美学を継承しつつ、法的リスクを回避できる仕組みをどう整えるかが、業界にとって重要な課題となっています。(提供/CGTN Japanese)











