10日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比446.51ポイント(1.86%)高の24476.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が145.99ポイント(1.83%)高の8143.28ポイントと反発した。売買代金は1884億3480万香港ドルに縮小している(9日前場は2040億7040万香港ドル)。

 投資家心理が上向く流れ。原油相場の低下が好感されたほか、人工知能(AI)ラリーの期待感が高まったこともポジティブ材料だ。9日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比2.0%安の72.08米ドル/バレルと3日ぶりに反落。NY連銀のウィリアムズ総裁は9日、「中東紛争が再燃したものの、年内にエネルギー価格が持続的に上昇することはない」との見解を示した。9日の米株市場では、AIや半導体の銘柄が主導し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.1%高と続伸している。米半導体大手が相次いで生産能力の引き上げに動く中、AI投資の先行きに対する懐疑的な見方が後退した。中国当局がAI産業を支援し、それを幅広い産業で活用する「AI+」を推し進めていることも改めて材料視されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の上げが目立つ。医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が7.0%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)と創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)がそろって6.2%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.5%高、中枢神経疾患・がん治療薬主力の翰森製薬集団(3692/HK)が4.0%高で引けた。中国政府が8年ぶりに「基本医薬品リスト」を改定し、革新的新薬や慢性病治療薬の採用を広げると発表したことが刺激材料。製薬業界の底上げにつながると期待された。
 非鉄・産金セクターも高い。
江西銅業(358/HK)が7.0%、中国宏橋集団(1378/HK)が4.9%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.3%、霊宝黄金(3330/HK)が9.2%、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.3%、招金鉱業(1818/HK)が3.2%ずつ上昇した。
 ロボットやAI技術の関連銘柄も物色される。珞石(山東)機器人集団(3752/HK)が23.5%高、北京雲跡科技(2670/HK)が8.9%高、南京埃斯頓自動化(2715/HK)が7.1%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が7.2%高、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が5.8%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.2%高で前場取引を終えた。
 半面、石油・石炭セクターはさえない。百勤油田服務(2178/HK)が7.2%、中油燃気集団(603/HK)が3.8%、中国神華能源(1088/HK)が1.1%、エン鉱能源集団(1171/HK)が0.9%ずつ下落した。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.76%高の4067.07ポイントで前場取引を終了した。医薬が高い。不動産、消費、自動車、インフラ関連、公益、素材なども買われた。半面、エネルギーは安い。証券も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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