2026年7月9日、韓国メディア・ソウル新聞は、米国防総省と米海軍が韓国の造船大手3社に艦艇に関する情報提供を要請し、韓国海軍の最新鋭「忠南級護衛艦(チュンナム級フリゲート)」に特に関心を示していると報じた。
記事によると、情報提供要請(RFI)を受けたのはハンファオーシャン、HD現代重工業、サムスン重工業の3社。
米国が関心を示した忠南級護衛艦は、3600トン級の最新鋭護衛艦で、4面固定式AESAレーダーや韓国産統合戦闘システムを搭載。360度を同時監視し、複数の航空・海上目標を同時に探知・追跡できるほか、対空・対潜能力も大幅に向上している。記事は、「米海軍が開発を進める次世代水上戦闘艦の方向性と忠南級の設計思想が一致していることから、実戦配備された艦艇として高い参考価値がある」と分析している。
また、高性能でありながらイージス艦より低コストで建造できることも評価されている。米国は高価な大型艦艇中心の戦力構成を見直し、中型戦闘艦の拡充を目指しており、忠南級はその有力な参考モデルになり得るという。
記事は、韓国が「最大約60兆ウォン(約6兆4000億円)規模とされるカナダの潜水艦調達計画では受注を逃したものの、米国との造船協力構想『MASGA(Make American Shipbuilding Great Again)』を通じ、新たな市場開拓への期待が高まっている」と伝えた。
さらに、米海軍は54年までに保有艦艇数を296隻から381隻へ増やす計画を進めており、総額約1兆750億ドル(約170兆円)の予算が投じられる見通しだという。記事は、トランプ大統領が最近の米韓首脳会談で韓国側に軍艦建造能力について言及したことにも触れ、今回の情報提供要請は米韓造船協力が実務段階へ進みつつあることを示す動きとして注目されていると報じた。
これについて韓国のネットユーザーからは、「韓国の造船技術が評価されるのはうれしい」「米国市場に参入できれば大きなチャンスだ」「カナダ案件を逃したのは残念だったが、新しい機会が来た」「韓国の造船業は世界トップクラスだから期待したい」「防衛産業の競争力をさらに高めてほしい」といった声が上がった。
一方で、「RFIはあくまで情報収集で、受注が決まったわけではない」「期待しすぎるのは危険だ」「政治が変われば計画も変わる可能性がある」「米国は最終的に自国建造を優先するのでは」「実際に契約が成立してから喜ぶべきだ」など、慎重な見方も出ていた。(翻訳・編集/樋口)











