中国の1~5月の電子機器製品の輸出額は7兆5800億元(約182兆円)に達し、輸出総額の63.6%を占め、月度では15カ月連続で最高記録を更新した。この持続的な増加にはどのような背景があるだろうか。

関連データを見ると、人工知能(AI)産業チェーン関連製品は今年に入ってから、電子機器製品の輸出増加に対する寄与率が50%を超え、重要なけん引力となった。また、一般の消費者にはあまり知られていない電子クロスや光モジュールなどの製品が徐々に輸出の中心になりつつある。

こうした現象の興味深い点は、中国の輸出競争力が今、最終製品から中間財や重要部品へと広がりを見せているところにある。これまでは完成機の輸出が中心で、組み立てや集積の能力がよりどころだったが、今では輸出の重心は産業チェーンの中で重要な位置を占める中間財へと移行しつつある。

電子クロスを例にすると、演算能力ニーズの爆発的増加に伴い、髪の毛よりも細い電子グレードのガラス繊維で織られているこの製品の需要も増加している。世界的に見て、現時点で生産能力とサプライチェーンの集積度が最も高いのはやはり中国だ。この点がまさに「産業チェーンの深さ」がもたらすメリットであり、中国は大規模な生産能力を備えるだけでなく、重要なプロセスにおいて他国が短期間で代替することの難しい「供給の壁」を築いている。

従来産業の高度化もこうした考察を裏付けている。河南省長垣市のクレーン製造業はかつて低価格競争頼みだったが、今ではAIによる振れ防止機能や5Gを利用した遠隔操作技術を導入し、位置合わせの精度を硬貨の厚み程度の2ミリメートル以内にまで高めた。

15カ月連続の増加で真に注目すべき点は数字そのものではない。数字の裏側に存在し、他国が模倣することが日増しに困難になる中国独自の産業システムにこそ注目すべきだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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