2026年7月6日、香港メディア・香港01は、カボベルデの躍進から中国サッカーが目先の利益を追う姿勢を捨て、客観的な規則や長期的なユース育成を尊重すべきだとする評論記事を掲載した。評論の筆者は、香港青年交流促進聯会の永久主席である龍子明(ジョージ・ルン)氏。
龍氏は、2026年のサッカー・ワールドカップ北中米大会グループリーグでチーム全体の市場価値が12億ユーロ(約2200億円)を超えるスペインが、人口わずか55万人で市場価値が5000万ユーロ(約93億円)に満たないカボベルデに引き分けに持ち込まれたと伝えた。
そして、火山の島国であるカボベルデが世界の強豪と渡り合えるチームを育て上げた背景に、骨の髄まで染み込んだ不屈の「ブルーシャーク精神」があると指摘。同国サッカー連盟のパウロ・サントス副会長が、サッカーの発展は持続可能なルートを歩まなければならず、地元でのユース育成こそが礎であると強調したことに触れた。
また、同国のグループリーグ突破は、サッカー発展の鍵が人口の多さではなくスポーツの客観的な法則を尊重しているかどうかにあることを証明していると主張。翻って中国サッカーは金満時代に外国人選手を狂ったように獲得し短期的な成績を追い求め、最も基礎となるユース育成の土壌を軽視したと批判した。
さらに、中国には現代的なスタジアムが不足していないものの、地域に根ざしたサッカー文化や草の根の指導者、進学を唯一の目標としないユース育成体系というソフトウェアが欠けているとも指摘した。
龍氏は、予算が欧米の1000分の1、職員もわずか10人というカボベルデサッカー連盟が、W杯のために丸10年準備してきたことにも言及。かたや中国サッカーはこの数年で頻繁に監督を交代させ、方向性を頻繁に変更し、一つの設計図を最後まで描き切る力が欠けていると論じた。
記事は、中国は世界第2位の経済大国としてカボベルデのスタジアムなどを援助・建設してきたものの、サッカーにおいては同国から学ばなければならないと主張。中国サッカーが浮ついた気持ちを捨てて常識に立ち返り、10年、20年、あるいはそれ以上の時間をかけてサッカーの肥沃な土壌を育てていくべきだと結んだ。(編集・翻訳/川尻)











