投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中東情勢の緊迫化や、中国の内需不振が重しとなっている。中東産原油の供給がタイトになるとの見方で、14日のNY商品取引所ではWTI原油先物が前週末比1.3%高の101.39米ドル/バレルと反発し、一時104.95米ドルと約4カ月ぶりの高値を付けた。インフレ懸念が強まる中、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを再開・加速させるとの見方も広がっている。
一方、取引時間中に中国本土で発表された8月の月次経済統計では、鉱工業生産が予想を上回ったものの、小売売上高は加速する予想に反し、前月から減速。1~8月の固定資産投資は予想以上に縮小し、不動産開発投資は予想ほどではなかったが大幅な縮小が続いた。市場では、消費マインドに改善がみられないと分析されている。
もっとも、中国政府の産業支援策などの期待は根強く、下値は限定的。政策で恩恵を受けやすい銘柄を物色する動きはみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が3.6%安、車載バッテリー世界最大手、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)と不動産デベロッパー香港大手の長江実業集団(1113/HK)がそろって3.0%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の銀行が安い。招商銀行(3968/HK)が2.5%、中国建設銀行(939/HK)が2.3%、中国銀行(3988/HK)が2.0%、中国工商銀行(1398/HK)が1.8%ずつ下落した。
消費セクターの一角もさえない。自動車ディーラーの中升集団HD(881/HK)が3.1%安、火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が2.7%安、豚肉生産の万洲国際(288/HK)が2.4%安、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が2.3%安で引けた。
半面、半導体セクターは高い。瀾起科技(6809/HK)が7.0%、上海壁仞科技(6082/HK)が6.2%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が6.1%、兆易創新科技集団(3986/HK)が5.6%ずつ上昇した。ほか、プリント基板(PCB)関連の深セン市大族数控科技(3200/HK)が5.0%高、広州広合科技(1989/HK)が4.0%高、勝宏科技(恵州)(2476/HK)が3.6%高と値を上げている。
本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は前日比0.10%安の3881.41ポイントで前場取引を終了した。不動産が安い。金融、自動車、消費、医薬、公益、海運なども売られた。半面、ハイテクは高い。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











