中国のSNS・小紅書(RED)に14日、東京・浅草を訪れた中国人女性の手記が投稿された。以下はその内容。
前日、東京で大雨が降り、唯一持っていたスニーカーが濡れてしまった。そのため、着物に合わせて草履を借りて出かけるしかなかった。硬い底の草履は本当に歩きにくく、一歩一歩が「足の裏への拷問」だった…。
浅草寺と猫の神社(今戸神社)を巡り、帰り道で友人たちと日本に初めて来た時の印象についておしゃべりしながら歩いていたところ、突然、草履の鼻緒が切れてしまった。われに返って友人たちを見つめながら、「誰か私を背負って帰ってくれないかな」と真剣に考えていた。
その時、道端にいたおじいさんが声をかけてきてくれた。縁とは本当に不思議なものである。おじいさんは靴の職人で、工房がすぐ近くにあった。おじいさんは少し待つように合図すると、工房に戻って修理道具を持ってきてくれた。言葉が通じなかったため、終始、友人に通訳してもらった。
どうやら、切れた鼻緒を元の位置に固定し直そうとしていることが分かった。私が片方の足の草履がなく不便そうにしているのを見て、おじいさんは新聞紙を何枚か持ってきて地面に敷き、その上に足を乗せるよう合図してくれた(涙)。
おじいさんとおばあさんの2人が一緒にやって来て、草履を直そうとあれこれしてくれるのを見て、私の心は熱い感謝の気持ちでいっぱいになった……。
何度か試したものの、草履を直すのは難しいことが分かった。すると、おばあさんが工房に戻り、古い草履を一足持ってきて、私に差し出してくれた。私が気にするのではないかと心配して、「古いものだから、帰国したら取っておかなくてもいいし、捨てても構わない」と何度も伝えてくれた。
私は突然、特別な意味を込められた贈り物を受け取ったような気持ちになった。この旅だけの温もりがあり、きらきらと輝く記念品だ。
私はおじいさんとおばあさんに感謝の気持ちとして飲み物を1本ずつ買って渡したいと思ったけど、友人が「現地ではそうした方法はあまり適切ではないかもしれない」と言ったので、私たちは心を込めて深くお辞儀をし、感謝を伝えて別れを告げた。(翻訳・編集/北田)











