2026年9月17日、台湾メディア・中時新聞網は、台湾の与党・民進党から台北市長選に出馬予定の沈伯洋(シェン・ボーヤン)氏が訪日時に日本統治時代の「明治橋」再建を訴えたことに対し、作家の徐宗懋(シュー・ゾンマオ)氏が反論したと報じた。
記事によると、沈氏は訪日した際、台北は自分たちの都市の記憶を保存する必要があると訴え、撤去されたまま現在も復元されていない「明治橋(中山橋)」を再建すべきだと主張した。
これに対し、徐氏はフェイスブック上で日本の近代史に触れ、明治時代の日本が西洋を崇拝し、東京の日本橋を模造の洋風石橋へと架け替えたこと、朝鮮や満州、さらには台北でも同様の橋を建設したことを指摘した上で、「日本人は日本の伝統的要素を欠いたこうした橋に対して真の愛着を持っておらず、景観破壊者と見なして重視していない」と反論した。
徐氏は、第2次世界大戦の終結後、日本国内では100棟を超える同様の模造洋風建築が撤去または改築されたものの、世論の反発は起きなかったとしたほか、交通事情を理由に、首都高速道路が高架橋として日本橋の上空を跨ぐ形で建設されたことにも触れた。
また、日本の建築界の見解として、1911年に完成したルネサンス調の石造橋である日本橋自体が景観破壊者であり、周囲に残っていた江戸時代の重厚な木造「関東町家」の街並みと全く調和せず、当時は「江戸の景観を破壊する欧化の怪物」と批判されていたことを紹介した。
徐氏は、真の都市美学とは自らの歴史の傷跡や奮闘の痕跡と共存することを学ぶことであり、64年に完成した首都高速道路こそが日本の高度経済成長期の不滅の記念碑だとする日本の建築界や歴史学者の考え方にも言及した。
そして、近年、台湾の植民地統治を美化する層が明治橋を「台湾史上最も美しい橋、さらには世界で最も美しい橋」などと称賛していることについて、「日本国内では模造の橋など全くリスペクトされていない」と苦言を呈している。(編集・翻訳/川尻)











