日本サッカー協会(JFA)は23日、同国代表を率いる森保一監督との契約延長を発表。契約期間は2027年1月にサウジアラビアで開幕するAFCアジアカップ終了までの約半年間となり、来年3月からは大岩剛監督がロサンゼルス五輪世代のU-23代表と兼任でA代表の指揮を執る。


 異例の短期契約締結から一夜明け、JFAは会見を実施。森保監督のほか、宮本恒靖会長と山本昌邦ナショナルチームダイレクター(NTD)が登壇し、契約延長に至った経緯や大岩監督起用の背景について明かした。

 冒頭で宮本会長は「ワールドカップが終わり、重要と考えていることがアジアカップで優勝することです。非常に重要なタイトルであることは間違いないですし、世界と戦うためにもまずアジアで力を示す必要があります。アジアで結果を出せる観点を重要視しました」とアジアカップの重要性を指摘。その上で、今回の決断に至った背景について次のように明かしている。

「公式戦であるアジアカップを勝つことで、少しでもFIFAランキングを上げることが重要です。一方で、目の前の戦いだけでなく、4年後を見据える必要があると思いますし、その後の未来も考える必要があると思います。これまでの歩みを改めて分析し、日本サッカーがさらに成長するため、なにが必要かを検討してきました。たどり着いた結論が継承と進化です」

 短期契約となった理由については「最初、ワールドカップを目処に新しい監督を迎えるということも考えていましたが、次の大事な大会であるアジアカップで勝つということが重要だと考えた時に、森保さんがアジアで勝ち続けてきた強さというものをアジアカップで発揮し、優勝に繋げたいと考えました。アジアカップで勝つということからの逆算で考えました」と強調した。

 山本NTDも「森保監督のもと、日本代表は大きな成長を遂げ、東京五輪、カタールワールドカップ、北中米ワールドカップまで続く道の中で、世界と互角に戦えることを証明してくれました。
FIFAランキングも森保監督が引き受けてくれた2018年は50位以下でしたが、今は17位まで上昇させてくれました。日本サッカーは確実に成長、前進できています。だからこそ私たちに必要なことはゼロから作ることではありません。これまで培ってきた経験、情報、信頼関係、代表とアンダーカテゴリーの連続性を継承しながら、さらにその先へ進むことだと考えています」と森保体制での成果を強調している。

 また、宮本会長はFIFAワールドカップ2026開幕前の5月時点で、森保監督にアジアカップまでの続投可能性について話したことを明かしている。

 森保監督は2018年7月に就任し、日本代表の指揮官として初めて国際Aマッチ通算100試合を指揮したほか、2度のFIFAワールドカップを戦った。107試合の通算成績は73勝16分け18敗で勝率は68.2%を記録。過去2度のAFCアジアカップでは優勝を逃しており、来年1月開幕のサウジアラビア大会では“有終の美”とともに、2011年以来となるアジア王者への返り咲きを目指す。
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