日本サッカー協会(JFA)は24日、日本代表の監督人事に関する記者会見を実施した。

 FIFAワールドカップ2026・ラウンド32敗退で終えた日本代表は、来年1月に行われるAFCアジアカップ2027終了後に森保一監督が退任するとともに、後任に大岩剛氏が就任する。


 同会見で「継承と進化」が、この先の4年に向けたテーマと口にした宮本恒靖会長。その“体現者”となる大岩氏に求めることについて、「我々はまだベスト8に届いていない。今回の準決勝や決勝を見て、そこはかなり高いレベルにあると思います。『新しい景色を』と掲げたのがベスト8だったので、そこを一つの目処に」とした上で、「W杯を戦って思ったのはすべての力を上げないといけないということ。強化、育成、人材発掘をこれまでもそうでしたが、より強く思いました。ベスト8に入ったチームとの違いもデータとして出てきたので、そういったところを見つつ、今後はベスト8に入ったチームよりも良い数字を目指すことが大切になってきます」とコメントした。

 一方で、「2005年の段階で30年大会でベスト4というのを掲げましたが、参加国も増えて当時とは状況も違うので、修正が必要」とも付け加えた。

 また山本昌邦技術委員長は、「自国開催のアジア競技大会で優勝することは大きなインパクトになると思っています。アジア競技大会も、アジアカップも優勝するというのはJFAの重要な目標。その先にロス、30年のW杯がある」と目先の大会に触れつつ、「それを踏まえて大岩さんに準備してもらう。まずはアジア競技大会を含む五輪活動に専念してもらいたい」と述べた。

 来年1月のAFCアジアカップ2027終了後に始動した後は、ロサンゼルスオリンピックまで“兼任”となるなか、山本技術委員長は「大岩監督の手腕はこれまでもしっかり評価しているが、だからこそ慌ててスタートさせるのではなく、しっかりとした陣容で。
兼任とは簡単なものではないが、メリットもあります。例えば02年のW杯、99年ワールドユースに出場した選手たちが同じ監督のもとで、3年でしっかり成長してW杯の舞台に立ちました。このくらいのスピード感で準備しないとW杯の頂点には近づけないと思います」と当時掛け持ちをしたフィリップ・トルシエ氏の例を出した。

 そのトルシエ氏の下、アンダー世代とA代表の両方でプレーした宮本会長は、五輪予選と並行する難しさについて「認識している」とした上で、「それ以上のプラスがある」と断言。「A代表と若い選手をラージグループで見れる、同じゲームコンセプトで作っていけること。もし若い選手が上に行った時、スムーズにつながります」と適応への時間を短縮できると強調。「自分自身もトルシエ監督のもとで、オリンピックとA代表をプレーしましたけど、上に行ったときに同じやり方を持っていたので、ストレスなくやれました」と経験に裏打ちされたメリットを口にしている。
編集部おすすめ