◆JERAセ・リーグ 阪神―ヤクルト(12日・甲子園

 阪神・工藤は完全に自信をつかんだ感じだ。0―0の7回から2番手で登板し、打者3人でピシャリ。

その裏に3点が入って、プロ初勝利が転がり込んだ。

 前日(11日)は1点リードの8回無死満塁でギアを最大限に上げて何とか抑えた。この試合は無駄な力みなく投げていた。最速は前日の163キロより遅い158キロだったが、力感がないから打者は余計に打ちづらい。制球力も良く、変化球でもストライクを簡単に取れていた。

 今日のような投球ができれば、どんな場面でも任せられる。勝ちパターンで投げているドリス、岩崎は年齢的に無理をさせられない。来週からの9連戦だけでなく、雨で試合を流している分、9月以降も過密日程が懸念される。見るからにタフそうで、勢いのある工藤の存在は優勝争いのキーマンの一人になってくる。

 そして忘れてはいけないのが、6回まで5度も得点圏に走者を背負って無得点で切り抜けた村上だ。再三のピンチで丁寧に失投なく投げ続けた。さすがエースと思わせる驚異的な粘りだった。

(スポーツ報知評論家)

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