◆プロボクシングトリプル世界戦 ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・増田陸―同級2位・比嘉大吾 ▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級3位・寺地拳四朗―同級4位イスラエル・ゴンサレス ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・岩田翔吉―同級1位・エリック・バディージョ(20日、両国国技館)

 WBC世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(30)=帝拳=に挑戦するWBC世界同級1位エリック・バディージョ(30)=メキシコ=が13日、東京・神楽坂の帝拳ジムで練習を公開した。

 12日に来日したばかりのバディージョは移動の疲れも見せずに、シャドー、サンドバッグ、ミット打ちを積極的に披露。

本来はサウスポーだが、右構えで動く時間を意図的に増やすなど、手の内隠しに終始した。

 リングに入り、トレーナーのミットめがけてパンチを打ち込むバディージョは、右に左に何度もスイッチ。サンドバッグ打ちに移っても、同様のスタイルに終始した。偵察した岩田陣営の田中繊大トレーナー(54)は、「軽く動いた程度なので、調子がいいか、悪いかはよくわからない。公開練習なので、わざと右(構え)でやったんじゃないですか」と、本番への参考にはならなかったことを強調するも対策は万全のようだ。バディージョとの指名試合(1位挑戦者との防衛戦)は、岩田が3月にノックアウト・CP・フレッシュマート(タイ)を8回TKOで下し、王座を獲得した以前から決まっていた。ノックアウト戦が終わった直後から対策を練り始め、「あまり日本人にはいないタイプのサウスポー。懐の深いサウスポー独特のやりにくさはない」と本音も漏らす。

 岩田に関しては「相手を倒そうと意識しすぎるあまり、体が力んでしまう。力まないためにも足を止めずに動かす。動いていれば、上半身に無駄な力も入らない」と、岩田の足を止めないスタイルは、体の力みを抜き、どんな状態からでもパンチが出る動作を作り出す効果があるという。

 バディージョは一発のパンチ力に頼るボクサーではなく、連打を武器とする技巧派サウスポー。

難敵ともいえる挑戦者だが、「世界戦の舞台でやりやすい相手などいない。かみ合うか、かみ合わないかではなく、どこかでかみ合わせる。36分(3分×12ラウンド)あるので」と岩田の勝利を信じ、リングに送り出す。

 戦績は岩田が16勝(13KO)2敗、バディージョは18戦全勝(8KO)。

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