◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・増田陸―同級2位・比嘉大吾▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級3位・寺地拳四朗―同級4位イスラエル・ゴンサレス▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・岩田翔吉―同級1位・エリック・バディージョ(7月20日、東京・両国国技館)

 トリプル世界戦の記者会見が18日、都内のホテルで行われ、WBO世界スーパーフライ級王座決定戦に臨む前WBA&WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(34)=BMB=は世界3階級制覇に意欲を示した。

 白いTシャツにグレーの短パン姿で登場した拳四朗はリラックスムード。

WBOのエンジのベルトを挟んで、対戦相手のWBO世界スーパーフライ級4位イスラエル・ゴンサレス(29)=メキシコ=を横目に「調整はすごく順調。キレもすごく増して自信がついている」と言い切った。ゴンサレスは自称身長168センチ、リーチ175センチを誇るが、横に並んだ拳四朗は「あまり大きくは感じなかった」という。「見た目はイカツいけど、香水の香りがすごくいい」と笑った。

 元WBA&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王者、元WBA&WBC世界フライ級(50・8キロ以下)王者の拳四朗は昨年7月、リカルド・サンドバル(27)=米国=に判定で敗れてフライ級王座から陥落すると、階級を上げて同12月、世界3階級制覇を狙ってサウジアラビア・リヤドに遠征。スーパーフライ級転向初戦でIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(36)=メキシコ=への挑戦が決まっていたが、ガルシアが計量後、体調不良を理由に試合は中止に。拳四朗は悔しさのあまり号泣した。

 大きな目標へ改めての仕切り直しとなるが、父の永(ひさし)BMBジム会長(62)は「拳四朗は全ての覚悟を持って臨む。覚悟とは相手を侮らないこと。減量が楽になったおかげで、選手寿命は長くなったと思う」と自信を持って送り出す。指導する三迫ジムの加藤健太チーフトレーナー(40)は「展開次第だが、ジャブの差し合いがキーポイント。どっちが主導権を握るか」と話した。

 足を使ってジャブを繰り出すスタイルから、打ち合いにも対応できるようなファイトスタイルも習得した“ハイブリッド”戦法で戦ってきたが、破壊力も増したぶん、ここ数戦は被弾も多くなったことも否めない。ただ、加藤トレーナーは「ジャブのキレはこれまで以上に上がっている。迷いはない」と仕上がりには太鼓判を押した。

 加藤トレーナーは専門誌で「拳四朗の最終章」と位置づけたが、拳四朗自身も「その通りだな」と冷静に答えた。ただ、最終章というより、集大成という意味合いが強い。勝って3階級制覇を果たせば、その先に統一王座も目標の一つになる。スーパーフライ級はジェシー“バム”ロドリゲス(米国/帝拳)がWBA世界バンタム級(53・5キロ以下)スーパー王者となり、3つ持っていたベルトは既に返上。拳四朗は今回、そのうちの一つであるWBOのベルトを目指すのだが、「日本人がドンドン(他のベルトを)取っていく可能性がある。そうなればボクシング界は盛り上がる」と話した。

 3階級で統一王者となれば、日本人ボクサーでは史上初の快挙となる。今の心境を聞かれた拳四朗は「リアルで言うと、今はぼーっとしているので(会見が)早く終わらないかな?」と言って笑わせた。それでも会見後、3階級での統一王者についての話題を振られると「今は目の前の試合に勝つことだが、複数のベルトを取ることもモチベーションの一つ」と目を輝かせ、ゴンサレスと交わした握手も力強かった。

 戦績は寺地が25勝(16KO)2敗、ゴンサレスが32勝(12KO)5敗2分け。

 興行はU―NEXTで独占ライブ配信される。

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