◆第108回全国高校野球選手権静岡大会 4回戦 富士市立3-1東海大静岡翔洋(21日・ちゅ~る清水)

 東海大静岡翔洋は富士市立に1―3で敗れ、準々決勝進出を逃した。先発した水町蒼河(そうが)投手(3年)は3失点完投と力投したが、今大会限りで退任する森下倫明(みちあき)監督を甲子園出場へ導くことはできなかった。

 中1日で先発マウンドに上がった水町は、試合後に目を赤くしながらも「自分の中ではやり切ったので、悔いはない」と前を向いた。19日の清水桜が丘戦では2番手として6回2/3を投げ、1失点。疲労が残る中での登板だった。

 1―0で迎えた5回、味方の失策も絡んで流れが相手に傾くと、3連打を浴びて3失点。「悪い流れを止めることができなかった」と唇をかんだ。それでも以降は追加点を許さず、最後まで一人で投げ抜いた。

 森下監督の退任は、夏の開幕約1週間前に選手たちへ伝えられたという。水町の父も森下監督の下でプレーした。恩師を甲子園へ送り出そうと、ナインは一丸となって戦ってきた。「みんなでやるしかないという気持ちでした」。その思いは届かなかったが、最後まで全力を尽くした。

 森下監督は2021年秋、原俊介前監督の東海大相模への異動に伴い、コーチを務めていた東海大福岡から赴任。

現役時代は東海大浦安で3年夏に甲子園出場を果たし、東海大卒業後は母校の教員となり、00年夏には甲子園準優勝に導いた実績を持つ。翔洋でも23年夏に県準優勝を果たした。指揮官は最後の夏を終えた。悔しさもあるが、「いろんな意味で楽しかったです」とナインの奮闘をねぎらった。

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