◆JERAセ・リーグ 阪神2―4巨人=延長10回=(24日・甲子園)
巨人が「あと1球」から驚異的な粘りを発揮し、首位攻防3連戦の第1ラウンドをものにした。阪神・才木にほぼ完璧に抑えられていたが、0―1で迎えた9回2死三塁、追い込まれてからボビー・ダルベック内野手(31)が一時逆転の16号2ラン。
小浜の豪快なひと振りに首位攻防戦の甲子園の空気が一気に変わった。夜空に打ち上がり、一直線に左翼スタンドへ伸びていく打球―。悲鳴と歓声が交錯する中、24歳はベンチを指さしながら、あふれんばかりの笑顔でダイヤモンドを一周した。
9回2死、あと1球で敗戦からダルベックが一時逆転の2ラン。その裏追いつかれて迎えた延長10回だった。1死二塁。岩崎の3球目、142キロ直球を捉えた打球は左翼席へ飛び込む劇的なプロ1号。勝ち越しの決勝2ランとなった。ヒーローインタビューでは「手応えは良かったですし、外野は越えてくれるかなと思ったんですが、まさかスタンドまで行くとは。
3つ上の兄の影響で小学1年から野球を始め、中学からはオリックスの宮城とともに宜野湾ポニーズに入団。入部当初は身長150センチにも満たず、当時監督だった知名朝雄さん(現総監督)は「(宮城)大弥がずば抜けていました。(小浜は)守備はすごく良かったんですけど、体も小さいですしプロというのは全く想像していなかったですね」と振り返る。
一方で「野球に対する姿勢とキャプテンシーは誰よりも強かったんです」と語る。「フリー打撃では逆方向に1本でも打てなかったらバットを使う練習は終わり。チームバッティングをさせるためにも徹底させてました」と知名さん。小浜は必死に食らいついていて「そういう練習が広角に打てる力につながったのかな」と思い返す。3年時にはキャプテンに就任、周囲をまとめる力と明るい人間性で誰からも好かれた。
プロ入り後も、グラウンドでは他の選手への声かけを進んで行う。そんな姿を先輩も見ていた。宮崎キャンプ中、坂本から声をかけられ、ゴルフへ。
22日に今季3度目の1軍昇格を勝ち取って飛び出したプロ1号で首位タイ浮上。記念ボールは沖縄の実家に送る。「親に見せたいですね。初ヒットもまだ送ってないので、一緒に送りたいと思います」。記念の一発を力に、ここから食らいついていく。(水上 智恵)
小浜 佑斗(こはま・ゆうと)
【生年月日】2001年10月5日、沖縄・宜野湾市生まれ。24歳
【球暦】小1年時に志真志ドラゴンズで野球を始め、中学では宜野湾ポニーズに所属。中部商を卒業後の20年から沖縄電力へ
【表彰】24年は強肩強打の遊撃手として社会人野球の九州地区ベストナインに輝きチームも都市対抗出場。個人では補強選手を含め3年連続同大会出場
【身長・体重】180センチ、86キロ
【投打】右投右打
【特技】指笛
【背番号】長嶋茂雄さんの「33」を継承










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