◆JERAセ・リーグ 巨人0―1ヤクルト(7日・東京D)

 心地よい疲労感が全身を包んだ。9回2死二塁。

ヤクルト・奥川恭伸投手(25)は松本を150キロの直球で二ゴロに抑えると、控えめに右拳を握った。「ほっとしたのが大きかった。(やっと)終わったなという気持ち」。6月14日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)以来、今季2度目のシャットアウト。7月22日の中日戦(神宮)で前回の7連敗を止めたのに続き、今回も連敗を7で止めた。

 初回を3者凡退でしのぎ、ゼロ行進を続けた。8回1死から佐々木の一、二塁間のゴロと小浜の一塁後方への飛球を星稜の後輩でもある内山が連続で好捕。女房役の古賀には相手の盗塁を2度阻止してもらった。バックの助けに加えて、7回には長岡が決勝ソロ。虎の子の1点を守り抜いた。

 準優勝した19年夏の甲子園の1回戦・旭川大高戦で1―0の完封を披露し脚光を浴びた。あの日も8月7日だった。

ちょうど7年の時を経て「高校生でいっぱい投げていた時の気持ちを思い出してまた頑張っていきたい」と懐かしそうに当時を振り返った。

 今季はすでに3完投。故障しがちで弱かった自分とは決別した。「こうやって9回のマウンドに立てるぐらい少しは強くなったのかな」。また一つ自信を深めた背番号18が再浮上へのきっかけを築いた。(長井 毅)

記録室 巨人は奥川(ヤ)の前にわずか2安打で0―1の完封負け。2安打以下での完封負けは6月12日西武戦(2安打)以来、今季3度目。ヤクルトには4月12日以来今季2度目だ。

 奥川は巨人戦通算13登板5勝4敗で、5勝すべてが東京D。東京Dでの巨人戦は21年7月13日の初登板から〇〇〇-〇〇(-は勝ち負けなし)と無傷の5連勝だ。東京Dの巨人戦で初登板から5連勝以上は

連勝 投手(年=所属)

(7)土肥義弘(04~06=横)

(5)山内泰幸(95~97=広)

(5)五十嵐英樹(95~97=横)

(5)福井優也(14~16=広)

(5)東 克樹(18~22=D)

(5)奥川恭伸(21~ =ヤ)

で、奥川が6人目。すべて先発で初登板から5連勝は福井、東に次ぎ、3人目。

6人のうち山内は2度の完投勝利があるが、完封をマークしたのは奥川が初。巨人にとって本拠東京Dで今後も手ごわい敵となりそうだ。(恩田 諭)

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