◆第108回全国高校野球選手権大会第6日 ▽2回戦 天理7―2福山(10日・甲子園

 初出場の福山は6回の一挙4失点が響いて敗れたが、好守が目立ち、中盤まで強豪の天理と接戦を演じた。

 主将の渡辺雄介二塁手(3年)は満員のアルプス席からの大応援に「本当に勝利で恩返しをしたかったので悔しいですが、自分たちの実力以上のプレーができました」と感謝。

4回には自身と福島悠杏(ゆあん)遊撃手(3年)が連続で好プレーを見せるなど、何度も大きな拍手を浴びた。8回に4番・DHから2番手でマウンドにも上がった岩本大輝(2年)が左越えに2点二塁打。同校の甲子園初得点をたたき出した2年生4番は「何もかもが本当に初なので。歴史をつくれたことは、今後の成長につながる。(新チームでも)引っ張って、これからも成長していきたい」と胸を張った。

 「甲子園なんて、夢のまた夢としか考えていませんでした」と渡辺主将。福山市立の進学校で、先発した来山(きたやま)凌也投手(3年)と松井湧心捕手(3年)のバッテリーは国公立大の進学を目指すなど、ナインは文武両道だ。広島大会の決勝では、勝利した直後のベンチで小田浩監督が「甲子園で夏期講習だな」と笑顔。選手たちは実行した。宿舎でも学習室が用意され、夜8時からの2時間は勉強。指揮官は「時間を決めてやりなさいということではなく、みんなが自分たちで」とたたえた。

編集部おすすめ