◆第108回全国高校野球選手権大会第7日 ▽2回戦 敦賀気比10―0横手(11日・甲子園)
57年ぶり2度目出場の横手は、2年連続13度目出場の敦賀気比(福井)に敗れ、初戦で姿を消した。
初回に1点を先制されると、3回は3本のヒットに失策も絡んで一挙5失点。
秋田大会では4試合で完投、躍進の立役者となったエース・佐藤宙斗(3年)は先発して2ケタ奪三振の熱投も、実らなかった。
打線も敦賀気比の投手陣を前につながらず、エースを援護することができなかった。
この日、アルプススタンドでは同校の吹奏楽部54名とOB46名、計100名の大規模な演奏で盛り上りを見せた。横手と横浜をかけて、DeNAの応援歌である「Fight Oh! YOKOHAMA」をチャンステーマとして使っており、秋田大会決勝前には、その作曲家である倉橋亮太さんから感謝の手紙が届いたという。部長の金咲里(えみり)さん(3年)は「私たちの演奏が届いていたことはとても嬉しかった。応援してくださっているのでもっと頑張らないと」と笑顔をみせ、「甲子園はとても貴重な舞台なので、野球部の皆さんをもっと後押しできるような迫力のある演奏がしたい」と意気込んだ。
OBの越後英雄さん(74)は57年前の第51回大会でもブラスバンドの一員としてスタンドからナインを応援した。「絶対に参加したい」。甲子園出場が決まり、OB会の方から学校に申し入れ、合同演奏が実現。だが、46名という枠に60名以上の応募で「すんなりはいかなかった」。結果的に抽選で参加が決まり「まさか戻ってこられるとは思わなかった。
演奏を全体で合わせたのは初めてと思えないほどの完成度だった。各自で1週間ほど練習してこの日を迎えたという。「ずっとやってた仲間ですから、練習なしでもしっかり揃うのはすごく気持ちいいですよ。横手魂ですね」と越後さん。普段は聞かないという若者向けの流行の曲も、楽しんで演奏した。
チームは惜しくも初戦敗退となったが、エースの佐藤宙はアルプスの大応援に「心強かった。たくさんの球数を投げ切れたのはアルプスからの声援のおかげ。本当に感謝しかない」と涙。57年ぶりに聖地に響いた横手の音色は間違いなくナインへの励みとなった。










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