アマチュアボクシング4冠の平塚駿之介(24)が18日、都内で会見し、大橋ジムからプロ転向することを発表。「大橋ジムという素晴らしい選手がそろう環境でプロデビューできることをうれしく思う。

プロの世界は厳しいが、信念をしっかり持って世界王者目指して頑張っていきたい」と決意を口にした。9月28日にプロテストを受験。合格すれば、年内にプロデビュー戦に臨む。フライ級を主戦場とする意向だ。

 平塚は、身長167センチのオーソドックス。7歳からボクシングを始め、作新学院高、駒大ではチームを率いる主将として活躍した。2019年には全国高校総体(インターハイ)を制すると、全日本高等学校ボクシング東西対抗でも優勝。同年、日本代表としてアジアユースに出場。駒大では2021年の関東大学ボクシングリーグで最優秀選手賞を受賞。2022年には栃木国体で優勝。25年には滋賀国スポ、社会人選手権でも頂点に立つなど、アマチュアで着実に実績を積み重ねてきた。アマチュア戦績は65戦51勝(8RSC)14敗。

「プロは小さいころから少し興味があったが、なかなか厳しいと思い現実では踏み出せなかった。昨年は社会人として1年間働きながら国スポ、社会人選手権に出た。国スポ、社会人選手権で優勝できればプロを目指そうと決めていたので、その目標を達成できてプロ転向を決意した」と経緯を語った。

 新たな一歩を踏み出す舞台に選んだのは、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=、WBC世界バンタム級王者の井上拓真(30)ら数々の世界王者を輩出してきた名門・大橋ジム。「何回か練習をさせてもらうために来たりしていた。その中で自分が強くなれる、成長できる場所はここだと思ったので、大橋ジムに決めさせていただきました」と入門の決め手を明かした。ボクシングスタイルについては「相手との距離をキープして前の手で相手を崩していきながらカウンターをしっかり当てるスタイルです。得意なパンチは右のカウンターです」と自己分析した。

 目指すプロボクサー像として、同郷・栃木県が生んだ英雄で今年6月に76歳で亡くなった元WBC世界ライト級王者のガッツ石松さんの名を挙げた。「ガッツ石松さんが同じ栃木出身。自分もガッツさんのように栃木県を象徴するような選手になりたい。子どもたちや見ている方々に希望や夢を与えられるような選手になりたい。

ただ強いだけじゃなく、当たり前のことを当たり前にできる人間力のある選手になっていきたい」と目標を語った。

 ただ「2代目ガッツ」襲名について水を向けられた、ガッツさんのヨネクラジムの後輩・大橋秀行会長(61)は「いや、それはちょっと…、ないと思います」と笑いつつも、「基本に忠実で、すごく練習に対して真面目。大橋ジムで一番練習が長い。時間をかけて強くなっていくタイプだと思う」と成長力を評価した。

 憧れのボクサーは、ジムの先輩となるモンスター・井上尚弥だ。「なんでもパーフェクトなんで、背中を追いかけて精進していきたい。まだ話せてはいないが、サンドバッグを打っている姿を目で盗みながら練習していきたい」と絶対王者を手本に成長を誓う。「1つ1つの試合を大切にして、世界チャンピオンになってからもしっかりベルトを守っていけるような選手になっていきたい」。名門ジムから、名王者への道を歩み出す。

 ◆平塚 駿之介(ひらつか・しゅんのすけ)2002年5月1日、栃木・さくら市生まれ。24歳。小学1年でボクシングを始める。

作新学院高では、19年に全国高校総体優勝。駒大進学後、21年関東大学ボクシングリーグで最優秀選手賞受賞。22年に栃木国体優勝。25年には滋賀国スポ、社会人選手権を制覇。アマチュア戦績は65戦51勝(8RSC)14敗。家族は両親と弟。身長167センチのオーソドックス。

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