◆JERAセ・リーグ DeNA1―4阪神(21日・横浜)

 節目のアーチで流れを変えた。阪神・森下翔太外野手(26)は地元・横浜の夜空に舞い上がった打球を見つめ、ゆっくりと走り出した。

1点ビハインドの4回1死。平良のスライダーを豪快に振り抜き、左翼席に放り込んだ。昨年の佐藤に続くリーグ一番乗りの30号ソロで、球団の右打者では89年のフィルダー以来37年ぶり。「ホームランは良かったです」とかみしめた。

 阪神の右打者でシーズン30発は03年のアリアス(38本)以来、23年ぶり。日本人では85年の真弓(34本)と岡田(35本)以来、41年ぶりとなった。「目標は達成するためにつくっている。そこに届きそうで届かないとかはないので、普通かなと思います」。甲子園のラッキーゾーンが撤去された92年以降、右打者では初の大台到達。大卒4年目で球団史に名を刻んだ。

 さらに、1点リードの8回だ。1死から佐藤が伊勢の変化球をすくい上げ、右翼席に運ぶ30号ソロ。

「甲子園だったら(浜風で)入っていないのでラッキーでしたね」。阪神で2年連続30発は04、05年の金本知憲以来。打率3割1分2厘、30本塁打、82打点でセ3冠の主砲は「(森下と)お互い刺激し合えていると思う。最後まで頑張りたいです」と対抗心をのぞかせた。

 チームは森下&佐藤の“アイブラック兄弟”による今季9度目のアベック弾で逆転勝利。2位・巨人と3差で変わらず、優勝マジック点灯は最短で23日に伸びたが、勢いは止まらない。阪神の複数選手のシーズン30発は掛布、バースを含む4人が到達し、日本一を達成した85年以来。この年は岡田、真弓も9月17日の大洋戦(甲子園)で同時に30号に到達している。最強コンビが先導する令和の虎も、強い。(中野 雄太)

《記録メモ》

 ▼…森下&佐藤(ともに神)が21日のDeNA戦でリーグ一番乗りで今季30号に到達した。阪神では74、75年田淵幸一、77年ブリーデン、82年掛布雅之、85年バース、89年フィルダー、10年ブラゼル、25年佐藤輝明に次ぎ、8人目(森下)9、10度目となる。

 ▼…リーグ一番乗りに同時到達はセでは74年8月7日に王貞治(巨)と田淵幸一(神)、08年7月29日にラミレス(巨)と村田修一(横浜)に次ぎ、3度目。

パは75年土井正博(太平洋)と加藤秀司(阪急)の1度があり両リーグでは4度目となるが、同一チームは初。

 ▼…佐藤は25年に続き、2年連続でセの30号一番乗り。セで2年以上連続の30号一番乗りは21、22年の村上宗隆(ヤ)以来4年ぶり。

編集部おすすめ