◆JERAセ・リーグ 巨人2―3広島(23日・東京ドーム)

 巨人は広島に競り負け、連勝は3で止まった。2戦連続「5番・三塁」で出場した坂本勇人内野手(37)が5号ソロをたたき込むなど、ビハインドを2度追いつく粘りを見せたが、一度も勝ち越せずに流れを手繰り寄せきれない展開が続く中、最後は18戦連続無失点継続中だった堀田賢慎投手(25)が8回に決勝点を許した。

DeNAに勝った首位・阪神とは3・5差に広がり、25日のヤクルト戦で敗れれば、自力Vが消滅する可能性がある。正念場で意地を見せたい。

 上体がのけぞるほど、豪快なフルスイングだった。滞空時間5秒の高々と上がった放物線が左中間席へ届くのを確認するまでもなく、坂本はダイヤモンドを回るスピードを緩めた。0―1の4回先頭、3球目の外角141キロをたたき、一時同点の5号ソロ。自主トレをともにする弟分・増田陸と初のアベック弾に「勝ったら良かったですけどね。勝ちゲームで打てたらいいんじゃないですか」。惜敗に唇をかんだが、7月17日の中日戦(東京D)以来、37日ぶりの一発でゲームを一時振り出しに戻した。

 7回1死の三塁守備では代打・モンテロの三遊間への鋭い打球をスライディングキャッチし、そのまま回転してストライク送球。裏の2死一塁の打席は左前へ運んで今季初のマルチ安打をマークした。「また次、試合に出れば頑張ります」。攻守でさすがの存在感を示した。

 一時的な“原点回帰”があった。「試合でいろいろ変えたりしています」と、前日22日の広島戦(東京D)から両足のスタンスを2足分ほど狭め、グリップの位置を肩から顔の高さまで上げたフォームに修正。素早い体の回転から鋭い打球を放つスタイルは、20歳代前半の頃をほうふつとさせるような打撃スタイルだ。1―1の5回2死満塁で放った左翼線への鋭い打球は左翼のファビアンに好捕されたものの、2戦連続で任された5番打者として相手に脅威を与えた。

 2試合連続の先発出場は1か月ぶり。フル出場した19日のDeNA戦(横浜)でつった下半身は大丈夫か、と問われると「大丈夫」と笑いながら右手でサムズアップポーズを作って球場を後にした。残り30試合の反攻劇を、チームのド真ん中で引っ張っていく。(内田 拓希)

 ◆坂本勇人と増田陸の師弟関係 増田陸は幼少期から坂本に憧れ、1年目だった19年のオフから坂本の自主トレに同行。現在も公私ともに親交が深い。坂本の光星学院時代、増田陸の明秀学園日立時代の恩師はともに金沢成奉氏。増田陸が新人時代からつけている(育成選手期間を除く)背番号「61」は坂本がルーキー時代の07年から2年間つけていた。

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