パ・リーグ オリックス0―2ソフトバンク(28日・京セラドーム大阪)

 21歳らしからぬ貫禄と落ち着きで、Vロードを前進した。ソフトバンク・前田悠伍投手(21)が開幕から無傷の11連勝で、リーグトップに並ぶ白星をつかんだ。

味方が無死三塁を逃した直後の7回。「相手に流れがいきがちだと思い、気持ちを入れました。初回から6回の力の入れ方とは変えました」とスイッチを入れた。3者凡退で締め、103球の7回4安打無失点。初回の2点を守り切った。

 自ら要所を読み、ギアチェンジ。3年目で今季が初の1軍定着だが「経験してきたこともある。生きていると思います」と堂々と語った。小久保監督もまず7回の投球を称賛し「全球、マックス。あんなにマックスでいったから7回で代えた」と明かした。ゲームの流れを意識する力も含め「野球頭がいいですね。3年目だけど、主力のような風格」と絶賛。

優勝へのマジックナンバーを「20」とした1勝を「もう、きょうは悠伍です」と言い切った。

 「直球が走っていたので、どんどん押していけた」と前田悠。2回以降は1安打に封じ、二塁を踏ませなかった。初回に2死満塁を招いたが、2死から来田の投手内野安打の処理の失敗がきっかけ。バックハンドで出したグラブにボールを収められず「あれは、けっこう練習している。まだまだということです。そういう面で隙を見せないように」と高いレベルを求めた。

 中7日で体幹を中心としたトレーニングを増量。「根本的な筋力が投球に結びついていると感じるので」。滋賀出身、大阪桐蔭高で鍛えられた左腕は京セラDでの初勝利に「ずっと応援してくださる方もいて、力になっています」と感謝した。破竹の勢いは、もう実力だ。(安藤 理)

 ▼…前田悠(ソ)が開幕11連勝。

開幕11連勝は20年菅野智之(巨)以来16人目18度目。左腕では09年11連勝の川井雄太(中)以来6人目だ。球団で開幕11連勝以上は05年15連勝の斉藤和巳以来5人目。

 ▼…21歳0か月で開幕11連勝は、年少では18歳6か月で開幕13連勝した堀内恒夫(巨)に次いで2番目。

編集部おすすめ