侍ジャパンU―18壮行試合 高校日本代表1―7大学日本代表(29日・神宮)

 第14回U―18アジア野球選手権(9月7~13日・台湾・台北)に参加する高校日本代表が大学日本代表との壮行試合に臨み、1―7で完敗した。最速157キロを誇る横浜(神奈川)の今秋ドラフト1位候補右腕・織田翔希投手(3年)は、先発を託されたが大学ジャパンの猛打を浴びて2回6失点。

それでも、NPBに加えて米大リーグ挑戦も選択肢に入れているとあってNPB、MLBを含めた多くのスカウトが集結。「アジアの投手の中でも高校生だとトップクラス」と評価する声も上がった。

 世代NO1右腕が、大学ジャパン打線に洗礼を浴びた。横浜・織田は自己最速に1キロに迫る156キロをマークしたが、2回に打者10人の猛攻を受け、2ランを含む7安打を浴びるなど一挙5失点。2回を投げて9安打6失点とほろ苦いマウンドとなった。それでも、試合後には「足りない部分がすごく分かった。今まで戦った中で一番強かったし、投げていて難しかった。悔しさも楽しさもありましたが、これを経験できたから逆に頑張れる」と収穫を語った。

 初回2死一塁から4番・渡部に低めの148キロを右中間への適時三塁打とされ、先取点を献上。2回には浴びた7安打のうち5本が直球で、三振は2回にフォークで奪った1つだけだった。目を奪われたのは大学ジャパンの6番手で登板し、2回を無安打無失点に封じた青学大・鈴木の投球。「すごく大人の投球。

余裕も見えましたし、その中で圧倒するような投手。これが日本代表のエースなんだな、と」。ドラ1候補の先輩右腕から、これ以上ない刺激を受けた。

 進路に関し、NPBに加えてメジャーも視野に入れる右腕。この日は巨人、楽天、日本ハムなどのほか、MLBではドジャース、ヤンキース、アストロズ、メッツなどが熱視線を送った。あるMLBスカウトは「今年見てきたアジアの投手の中でも高校生だとトップクラス。将来的には100マイル(約160・9キロ)出る」と変わらず高評価した。

 ヤンキースのマリオ・ガーザ国際スカウトディレクターは、特定の選手名は避けつつ「この中からメジャーに行きたいという選手が出た時に、ヤンキースの名前が選択肢の一つになってくれたらうれしい。そうなるために引き続き日本にも来て、見ていけたら」と説明。織田は「この経験を生かして、まずはアジア大会にしっかりと臨みたい」と決意を示した。アジアの頂点を狙う逸材の動向が、日米でさらに注目を集めていきそうだ。(小島 和之)

編集部おすすめ