◆JERAセ・リーグ 巨人1―3阪神(30日・甲子園

 最後は意地の1点を返したが、巨人は阪神に歴然とした差を見せつけられた。象徴的だったのが、序盤の攻撃だ。

2回1死二塁から泉口が初球を打ち上げて二飛。3回1死二塁でも、浦田が初球をたたいて遊直に倒れた。ファーストストライクを仕掛ける積極性は買いたいが、若さゆえの余裕のなさにも映った。

 コンディション不良から復帰した才木は、結果的に6回103球でマウンドを降りた。三振を取るタイプで球数がかさんでいく特徴がある。特に50球を超えた4回あたりからは、150キロ超の直球が一気に減って、球威にも陰りが見えていた。もっと球数を投げさせる粘り強い攻撃を仕掛けていれば、どこかで攻略の糸口は見えたはずだ。

 守りでも3回無死一、二塁から小笠原が、見逃せばファウルの可能性が高かった才木のバントを慌てて処理して内野安打にされた。これをきっかけに3失点。才木が3回に中山に三盗を許しても、淡々と後続を断ったのとは対照的だった。ここまでの相性の悪さが、試合運びの上でも負の連鎖を生んでいる。

 まさに息の根を止められたような3連敗。

走攻守すべてにおいて阪神に歯が立たず、「諦めるな」「もう一回天王山が来るぞ」とは正直言いづらい。ただ、山崎、戸郷、大勢ら主力投手を欠いたなかで、ここまでよく踏ん張ってきたのも事実。残り24試合でもう一度、チームを立て直し、クライマックス・シリーズで阪神にひと泡を吹かせるのが現実的だ。(スポーツ報知評論家・金村 義明)

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