石塚は1日のDeNA戦で、球団の高卒2年目以内では94年の松井秀喜以来のサヨナラ打となる右犠飛を放った。優勝争いの中で1軍に食らいついている。

 「自分の出せる力を(全部)出せるように、できる部分をしっかりやるところにフォーカスしています。実力以上のものは出ない。準備、ダメだった時の切り替え、そういったところを大事にしながらやれたらいい」

 1年目の昨季は2位争いをしている9月中旬に1軍初昇格。広島戦(マツダ)でプロ初安打を放った。

 「去年は2位争いという明確に目指すところがある中で、ベンチの雰囲気とかを経験できました。今は優勝争いをしていますが、去年よりは緊張せずにメンタル的な部分ではいい形できているかなと思います」

 チームは2日のDeNA戦で左腕の東に苦戦。石塚は代打で右前打を放ったが、スタメン抜てきの右のティマ、萩尾が無安打に終わるなど、7回4安打1得点に抑えられて延長戦で敗れた。橋上監督代行は広島へ移動したこの日、対左投手、左キラーの見極めを課題に挙げた。

 橋上監督代行「左投手対策をまだまだ検討しないと。昨日(2日)も新たなパーツとして2人の右の選手を起用しましたけど、このメンバーでいったら左投手に効果的というのは見極めができていない状態。正直言って、見極めの段階でないのは分かっているんですけども、ただ、いない以上はベストの選択を最後にできるように、残り試合まだまだ必要かなという感じはします」

 現状、今季のチームの対左投手の打率は2割2分1厘でリーグ5位。球団では1957年の2割2分に次ぐ低打率だ。

残り22試合、その先のポストシーズンでも各球団のエース級の左腕との対戦が予想される。

 橋上監督代行「左投手だから右打者ではなくて、現有の左打者のほうが効果的かもしれない。残り20試合ちょっと、もちろん勝ちにいくんですけども、そういった部分は先を見越してやらなきゃいけないこと」

 レギュラーが固まっていないポジションが多いからこそ最後まで競争を促し、適性を見極める。その中で打席数は少ないとはいえ、対左投手が25打数7安打、打率2割8分の石塚には期待がかかる。貴重な経験を積む20歳は勝利への思いを口にして決意を示した。

 「ベンチの雰囲気も悪くないですし、勝っている時もですけど、負けている時は特に元気を出していくということは率先してできる。意識しながらやっていけたら」

 この日、阪神が勝利しゲーム差は5に開いたが、みなぎる若さで白星を呼び込む。(臼井 恭香)

記録メモ 巨人は今季の対左投手の打率が12球団でヤクルト(.216)の次に低い.221。巨人の2リーグ制(50年)以降で、年度別の対左投手の打率でも現在の.221は、57年の.220に次いで2番目に低い数字だ。セの5球団で70打数以上対戦した投手では大野(中)に123打数19安打の.154と最も対戦打率が低く、東(D)にも74打数14安打の.189、山野(ヤ)に143打数28安打の.196と2割未満。右では村上(神)のみ.174と2割未満で、2割未満は右1人に対して左が3人もいる。

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