ゲストは、番組初登場!歯科医・歯学博士 照山裕子さん。

Q:「子どもの頃に治療した虫歯が、大人になってからまた悪くなることってあるあるですか?」

大人の虫歯で特に多いのが、昔治療した詰め物や被せ物の下にできる虫歯。

長年使ううちにわずかな隙間ができ、そこから虫歯が再発することがある。これは二次う蝕と呼ばれるもので、中高年になると注意したいトラブルのひとつです。詰め物やかぶせ物がある人は定期的な歯科検診で状態をチェックすることが重要。

Q. そして中高年の「口の老化」について。歯だけじゃなくて口全体も年齢とともに変化していくんですか?

老化というと足腰や記憶力を思い浮かべますが、実は口も年齢とともに衰えます。口の機能が落ちると、しっかり食べられなくなり、栄養不足や筋力低下にもつながります。その為、口の老化は、全身の健康とも深く関係しています。

Q.具体的には、どんな機能が衰えていくんでしょうか?

足腰や記憶力と同じように、実は「お口」も年齢とともに衰えていきます。口の機能が落ちると、しっかり食べられなくなることで栄養不足や筋力低下を招き、全身の健康悪化にもつながってしまいます。具体的には、以下の4つの機能が衰えていきます。 大きく4つあります。

  • 噛む力:歯とあごを使って食べ物を噛み砕く力。
  • 舌の力「舌圧」:食べ物をまとめたり、飲み込むのを助けたりする力。
  • 飲み込む力:いわゆる嚥下機能。
  • 唾液量:加齢で量が減り口が乾きやすくなる。

    最近よく食べこぼす、食事が疲れる、滑舌が悪くなった・・という方は口の老化のサインかもしれません。

  • Q.口の老化は気付きにくいというお話しがありましたが、チェックする方法はあるんでしょうか?

    お好きなグミがある方は、ひと粒口に入れてみて、飲み込むまでに何回噛んでいるか確かめてみてください。もしも30回より少ない回数で飲み込んでいたら、「あまり噛めていない」という一つの目安になります。もう一つ、舌の力に関しては、グミを歯茎の裏側に舌で押し付けて、何秒キープできるか、確かめてみてください。10秒以上キープできるかが目安。

    口の老化を防ぐためのトレーニング・衰えた口がよみがえる!「かみかみリズム体操」

    ■やり方

  • お好みのグミを1粒口にふくむ
  • 舌を使ってグミを上の歯茎の裏側にぐっと押し付け、その状態を10秒キープ
  • 次にグミを舌を使って左側の歯にもっていき、3・3・7拍子のリズムで噛む
  • 同様に右側の歯にもっていき、3・3・7拍子のリズムで噛む
  • これを飲み込めるくらいまで繰り返して飲み込む。(これを2セット繰り返す)
  • Q.かみかみリズム体操にはどんな効果を期待できるのでしょうか?

    A.年齢とともに衰える口の機能「噛む力」「舌圧」「唾液量」「飲み込む力」の4つを回復させます。

    Q.やり方のポイントや注意点はありますか?

    • タイミングは寝る前以外ならいつでもOK。1日2回がおすすめ。
      1回に2粒まで。
    • 強くかもうとせず、普段の食事と同じくらいの強さで噛む
    • 万一痛みが出たらすぐに中止・糖尿病などの持病がある方、歯がぐらぐらしていたり、口内の疾患がある方は医師に相談の上行ってください。

    【ポイント・注意点】
    タイミングは寝る前以外ならいつでもOK。1日2回(1回につき2粒まで)が目安です。
    強く噛もうとせず、普段の食事と同じくらいの強さで噛んでください。 万一痛みが出たらすぐに中止してください。
    また、糖尿病などの持病がある方、歯がグラグラしている方、口内に疾患がある方は医師に相談の上行ってください。

    【重要】
    グミを食べた後は、虫歯リスクを抑えるためにすぐにお水でブクブクうがいをしましょう!このうがい自体も、お口のトレーニングになります。

    リスナーからの質問
    フロスって本当に必要?番組後半では、リスナーさんからの「フロス(糸葉ジ)が苦手なのですが、選び方やコツはありますか?」というお悩みに答えました。 照山先生によると、フロスには「ワックス付き」と「ワックスなし」があり、初心者には滑りがよくて入りやすい「ワックス付きの細いもの」や、持ち手のある「糸ようじタイプ」がおすすめとのこと。もし引き抜くのが難しければ、横に引き抜くと楽に扱えます。 そして、目からウロコだったのがそのタイミング。

    「フロスは、歯磨きの『前』に行うのが今のスタンダード」なのだそう!先にフロスや歯間ブラシで隙間の汚れを落としておくことで、歯磨き粉に含まれる有効成分がしっかりと歯の隙間まで行き渡るようになります。

    ■まとめると・・・
    「大人になると『疲れが歯に出る』とか『歯が浮く』って親が言ってた意味が、今なら本当によく分かる!特に私たち昭和生まれの世代は、子どもの頃にキシリトールもなければ、フッソを塗る習慣もあまりなかったから、今こそお口のケアを頑張らないとダメですね。3ヶ月に1回は定期検診に行きましょう!」 (スー)

    自分の歯で美味しく食べ続けるために、今日から「お口のセルフケア」を始めてみませんか?今回ご紹介したトレーニングの詳細は、照山裕子さんの著書『口の強化書』にも詳しく掲載されています。


    ■歯科医・歯学博士 /照山裕子

    歯磨きだけでは足りません...。 “かみかみリズム体操”で口...の画像はこちら >>

    BLOOM ORAL CARE Tokyo院長。日本アンチエイジング歯科学会理事・認定医であり、歯科業界では【口腔ケアの伝道師】と称され、数々の専門誌で特集が組まれるほか、テレビやラジオなど幅広いメディアを通じて口の健康の大切さを発信中。著書も多数出版し、『口の強化書』、『新しい「歯」のトリセツ』などが話題に。なかでも『歯科医が考案 毒出しうがい』は、13万部を超えるベストセラーとなっている。

    TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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