招待枠で大会参加も控えチームで参戦? 背景にブラジルとの親善...の画像はこちら >>

ASEANカップの日程とブラジルとの親善試合が被ったインド Photo/Getty Images

大会からの辞退も検討

今年9月から10月にかけて開催されるFIFA ASEANカップ。この大会はFIFAが新たに設立した東南アジアで1番を決める大会で、タイやベトナムなどの東南アジアの国々に加え、インドや香港なども招待国として参加することが決まっている。

この大会の賞金総額は400万ドル(約6億円)を下回らない見込みで、参加国にはそれぞれ12万5000ドル(約2000万円)が支給されるほか、成績に応じて追加の賞金も用意されている。

この大会に招待枠で参加するインド。現在FIFAランキングは138位でサッカーにおいては決して強豪とはいえない立ち位置にある。とはいえ国内のサッカー熱は徐々に高まっており、今回の大会参加は代表チームの強化を図るうえでも貴重な機会となるだろう。しかし、そんなインドがこの大会に控え中心で参戦することを検討しているという。

インドのメディア『The Times of India』によれば、インドは10月3日にブラジル代表との親善試合が予定されているとのこと。ASEANカップは10月3日まで開催され、ブラジル戦と大会決勝の日程が重なることが問題となっている。インドサッカー連盟(AIFF)は両大会に同じ強力なチームを派遣することはほぼ不可能と考えており、どちらか一方の試合に主力選手を送る必要に迫られているという。

同メディアによれば、AIFF(インドサッカー連盟)はブラジル代表との親善試合に注力する方針だという。その理由はインドがブラジルと対戦するのは史上初めてのことで、この試合に6億~7億ルピー(約10億~11億円)の費用がかかったとされているためだ。ワールドカップ5度優勝しているブラジルとの試合は、インドの選手たちにとって一生に一度あるかないかの超貴重な機会でもあり、ブラジル戦を優先する方針。代わりにASEANカップにはU-23チームを送り込むことを検討しているという。


しかし、この要請はFIFAに却下されたと報じられている。AIFF(インドサッカー連盟)の副事務局長を務めるサティヤナラヤン・ムティヤル氏は、控えチームでの参加が認められなければ、ASEANカップからの辞退も検討する考えを示しているという。

また、ベトナム紙『Thanh Niên』によれば、インドが仮に大会を辞退した場合でも急激なスケジュール変更を強いられることはないものの、大会そのものの価値が低下することが懸念されているという。実際、インドと同じく中国も当初は同大会に招待されていたが、すでに参加を辞退している。中国メディアによれば、同大会への出場は来年のアジアカップや2030年ワールドカップ予選に向けた強化につながらないと判断したことが理由だという。

『Thanh Niên』は「インドと中国の相次ぐ動きは、2026年FIFA ASEANカップの魅力に影を落としている。一方でこの2カ国の判断は大会が抱える課題も浮き彫りにしている。東南アジアのサッカーのレベルがさらに向上しなければ、今後もこの大会への関心を高めることは難しく、強豪国からの関心を得ることは難しいだろう」と指摘している。

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