最近、新しいパソコンを購入したのだが、その時の迷いと躊躇いと言ったらなかった。買おうか、どうしようか。
行ったり来たりで数か月。「買う!」と決めてからも、できるだけ安い価格で買おうとネットで入念にチェック。実店舗にも、何度足を運んだか……。いくつもの電気店をハシゴしている。
そんなこんなでようやく購入したその足で、通りすがりの焼肉屋に入店。油断があったのだろうか? その日の会計は2万円弱だった。

私は、何をやっているのだろう。これこそ、“往って来い”。アッチではしぶちんで、コッチではブルジョア気取り。変なペルソナでも飼ってんのか?

そんな私が、どうにも釘付けになってしまうデータがあるんです。約180万人の登録会員を擁する「フルーツメール」(運営:アイブリッジ株式会社)は、20歳以上の男女各500名、合計1000名を対象に「お金」に関するアンケートを実施している。

まず初っ端に飛び出したのは、最重要の質問でした。
「財布のヒモが緩むのは、どんな時ですか?」。
結果、1位に輝いたのは「旅行に行ったとき」(39.7%)である。わかる。何でか、旅先では経済的に気が大きくなってしまうのだ。催眠術にでもかかってんのか?
以下、「臨時収入が入ったとき」(37.8%)、「バーゲンのとき」(21.4%)、「ボーナスが出たとき」(20.2%)、「嬉しいことがあったとき」(19.5%)という5項目がトップ5となった。ボーナス支給の時期だが、ボーナスをアテにしている生活者が多くないことが、このランキングからうかがえるではないか。

また関連したアンケートとして、ボーナスを貰えない人を対象に「もし夏のボーナスが出るならば、何に使いたいですか?」という質問も行われている。ここでは「全額貯金」(35.6%)が1位となっており、2位は「家計の足しにする」(25.9%)で、3位は「娯楽費」(15.5%)でした。

では少し角度を変えて、男性を対象にした質問。「男性としてお金をケチりたくないところは?」という設問です。
これは、同性として気になるな。皆、どんな甲斐性を持っているのか? さあ、発表です。
……なるほど。上から「趣味」(30.4%)、「デート代」(22.8%)、「旅行」(19.6%)、「飲み代」(19.2%)、「車・バイク」(16.8%)というトップ5となっておりました。「デート代」、「飲み代」、「車・バイク」……、男の子じゃないか。この嗜好、期待通りの甲斐性が表れています。

次は当然、女性を対象にした「女性としてお金をケチりたくないところは?」というアンケートの登場です。これはこれで、男として気になるなぁ。
さあ、気になる結果発表! ……これが、まさに女の子な結果となっていて。1位から「趣味」(30.4%)、「旅行」(29.0%)、「洋服(プライベートファッション)」(28.0%)、「スキンケア用品、化粧品」(26.6%)、「美容、理容関係(エステ、ネイル、美容院など)」(20.4%)というランキングでした。3位以下の「洋服」、「スキンケア用品、化粧品」、「美容、理容関係」という3連弾に、私は女性ホルモンを感じてしまう。ガシガシ、ご自身に投資していただきたい。

そして最後に「お財布事情にまつわる失敗談」も募集されていたので、そちらもご紹介させていただきます。
……みんな、ゴージャスだな。
「1回のイタリア旅行で1週間で120万円使った」(40代男性)、「初めての海外旅行に浮かれすぎて、60万もする高級時計を迷う事なく買ってしまった」(30代女性)、「友達の前で見栄を張ってしまい、かなりの金額をおごるはめになってしまった」(30代女性)といった、一歩間違うと美談になりそうな破天荒エピソードが寄せられる中、完全なる失敗談もチラホラ。
「ボーナスがけっこう出ると思いパソコンを買ったが、ボーナス代がパソコン代以下だった」(20代男性)、「気がつけば年収2年分の借金があった」(30代男性)、「エステに通った際に約400万円投資したが、結局成果はイマイチであった」(30代女性)。思わず、明石家サンタを呼びたくなってきた。

人間には「食欲」、「性欲」、「睡眠欲」という三大欲求があるらしいが、個人的にはそれらが絡むと財布のヒモが緩む気がする。節制とは、欲求との闘い。使うときは使い、締めるときは締める。セルフコントロールしたいです。
(寺西ジャジューカ)