15年ぶりのAクラス入りが期待された広島カープ。9月に入ってからチームの成績は下降してしまったものの、ファンの熱は冷めていない。
地元・広島のファンだけでなく、関東のファンが多いのもこのチームの特徴。今季で引退を発表した石井琢朗選手のブログに、“東京カープ”なんて言葉があったのを思い出す。

そんな関東のカープファンを盛り上げているうちの一つに、『Capital』というフリーペーパーがある。関東のカープファンにはお馴染みだろう。Capitalとは、英語で首都圏を意味する“capital”とカープの“C”を意味している。首都圏のカープファンのためのフリーペーパーであり、制作しているのはカープファンの大学生。
今回は、Capital編集部に取材を敢行した。

■ “関東のカープファン”を繋ぎたい、繋がりたい! 活動のきっかけは?

活動の始まりは、2009年の春。東京ドームで売り子をしていた創設者の高場ゆみさんと水永成美さんが知り合い、カープファン同士意気投合。同年の11月下旬、シーズンも終わったころに、カープグッズとカープファンでいっぱいのお好み焼き店に行き、オフの東京でもカープを楽しめる方法について考えていたという。

当初はオリジナルグッズを作ろうとしていたが、次第にシーズン中に何度も感じたカープファンのアツさに話が。どうせなら自分たちだけでなく、関東カープファンみんなで楽しみたい! もっと繋がりたい! と、関東カープファンのためのフリーペーパーの制作を決意。
周囲に反対されながらも「紙」にこだわったのは、形に残したい、ファンの手に渡るものにしたい、という思いから。

12月には、石井琢朗選手のブログでクリスマスパーティーが行われることを知り、取材依頼。快諾していただき、Vol.1の目玉インタビューが決定。最大の問題であった広告は2カ月で70~80店舗をまわり、メールとあわせて100件近くの依頼を行った。資金集めは難航したが、どうにか目標数に到達。予定より1カ月遅れはしたものの、無事に2010年2月にVol.1を刊行することができたという。


■ 関東のカープファン急増の要因は『Capital』にあり!?

最新号は発行部数が5000部(うち球場配布は3000部)。今シーズンはすでに11試合で配布をしている。企画から完成までは、およそ半年かかるという。印刷費は、広告費でまかなっているものの、取材のための交通費や配布のためのチケット代は、自腹が現状。それでも活動を続けるのには、カープファンならではの“やりがい”が見受けられる。

「『Capitalが始まってからカープファンが増えたよね』と言われた時は、思いもよらないことだったのでとても嬉しかったです」(現代表・河本さん・4年)

カープ芸人が放送された影響もあり、関東のカープファンは急増中!? 神宮球場や横浜スタジアムの試合では、外野席はすぐ完売してしまう。
その要因の一つにあるのは、他ならぬ『Capital』なのかもしれない。『Capital』は、関東のカープファンを繋いでいる。

■ つば九郎も登場! 最新号『Capital Vol.6』を、10月6日/7日の神宮球場でもらおう

最新号『Capital Vol.6』では、著者が個人的にも大好きな高橋建さんのインタビューをはじめ、みどころ満載。特に、ヤクルトスワローズの人気マスコット“つば九郎”のインタビューが面白い。

 Q:カープファンとやりたい企画はありますか?
 A:かさふりとすくわっとのこらぼ めたぼ

 Q:仲の良いカープ選手は?
 A:あかまっちゃん、いしはらくん、よぎ、あややん=あまやん(天谷選手)だと思われます

こんなお茶目なやりとりが展開されている。カープファンだけでなく、スワローズファンも手にとってみる価値あり!? つばくろうのインタビューも載っている「Capital Vol.6」は、10月6日7日の神宮球場で配布予定。

気になる人は、今週末、神宮球場へ!
(ナナ)