要するに、人生の勝負どころは本番だけじゃない。例えば学生ならば、日常にある模擬試験や練習試合に全力を込めてこそ、明日につながる何かを掴める! ……と、伝えたかったのです。
そして、今回のこのイベント。決して、大本番ではありません。しかし、ガチで挑むに値する希望が詰まりまくっています。
12月28日、「声優塾」が中高生を対象に開催する、その名も「声優模擬オーディション」。タイトルに「模擬」なる文字が入ってますが、“実り”はてんこ盛りです。というか今回のような形式だからこそ、普通本番以上の収穫が期待できる。
ではまず、審査員の顔ぶれをご紹介しましょう。数々のアニメ、ゲーム、吹き替えで主演を務める阿部敦さん(『バクマン。』主役・真城最高)、甲斐田裕子さん(『プリティ・プリンセス』主役・アミーリア/アン・ハサウェイ)、畠中祐さん(『遊☆戯☆王ZEXAL』主役・九十九遊馬)、そして老舗声優事務所「賢プロダクション」代表の内海賢太郎氏……。
錚々たる面子が、審査を務めてくれるそうですよ!
と言っても通常オーディションならば、審査員が参加者の成績をシビアに判定し、それを合否として出すだけの場になってしまいます。しかし、この「擬似オーディション」は一味違う。もちろん、シビアで張り詰めた雰囲気で事は進んでいくものの、終了後は正規オーディションでは有り得ない「審査員からのフィードバック」が実施されるとのこと。
「当塾ではこれまでにも現役声優の指導が受けられる特別プログラムや、声優界の大御所・野村道子氏による講義など、“本物”に触れられるカリキュラムを多数展開してきました。声優を目指してはいるものの『何から始めたらいいかわからない……』と迷う中高生に対し『チャンスを掴んでほしい』と考え、こうした試みを続けています」(「声優塾」担当者)
ここで、注目してください。担当者のコメント内に、確かに出てきました。「チャンス」なるワードが……。
ちょっと、突っ込んでいきましょうか。「模擬オーディション」と言えども、もし参加者内から“光る才能”が見つかれば、何かしらのチャンスが与えられる可能性はあるのでしょうか?
「はい。
そう考えると、審査員の人選は非常に粋ですな。なぜなら、若くしてプロの道に進んだ方たちばかりだから。
「その中でも、畠中さんは小学生時の時からプロの声優として活動しています」(担当者)
なんと! 早熟過ぎるほど早熟! 畠中さんは小5の時に、映画『ナルニア国物語』主人公の吹き替えでデビューしているんだとか!
そうです。皆が皆、大志を抱く若き中高生を審査するに相応しいキャリアの持ち主なのです。
ちなみに今回の「声優模擬オーディション」では、約70人の参加が見込まれているようです。……自分で書いてて、どうにも引っ掛かるな。
咀嚼すると、「親身なプラスアルファ付きのガチオーディション」と言えますかね? 明らかに、貴重な場です。