昨今のラーメンブームの中でも独自の存在感を保ち続ける「ラーメン二郎」。肉やモヤシなどの具材が山盛りになっていて、濃厚な味を誇る一品の人気は根強く、「ラーメン二郎」に近いラーメンを提供するいわゆる“インスパイア系”のお店も多く存在する。そんな中、ついに本家「ラーメン二郎」が関西に進出することが分かり、熱心なファン“ジロリアン”から歓喜の声が上がっている。

ラーメン激戦区に本家・ラーメン二郎が進出


都内を中心に人気を誇る「ラーメン二郎」だが、北海道や東北などの店舗はあっても、関西にはない状態が続いていた。しかしこの度Twitterに「ラーメン二郎 京都店」というアカウント(@jiro_kyoto)が登場。2月4日には「当アカウントがラーメン二郎 京都店の公式アカウントとなります」「現在4月2日のオープンに向けて、鋭意準備を進めているところです」と、衝撃の“関西進出”を宣言したのだ。




しかもこのアカウントのプロフィール欄に書かれている店舗の予定地は「京都市左京区一乗寺里ノ前町4番」。一乗寺は「ラーメン荘 夢を語れ」や「池田屋」といった二郎インスパイア系のラーメン屋が並ぶ、関西でも有数のラーメン激戦区として知られている。そこに本家「ラーメン二郎」が進出するという知らせに、「オープン楽しみにしてまーす!」「ついに関西にも二郎が! この調子で名古屋もおねしゃす!」と歓喜する声がTwitter上で続出。中には「東京から初日に伺います」という熱心なファンもいるようす。

ラーメン二郎は激戦区で生き残れるか?


関東と関西では味の好みが大きく異なるもの。とくに麺類については違いが顕著で、関東では濃口しょうゆを使った味の濃いスープが一般的なのに対して、関西では薄口しょうゆに出汁を利かせたさっぱりとしたスープが主流だと言われている。消費者の好みに合わせるため、日清食品のカップ麺「どん兵衛」では東日本バージョンと西日本バージョンが分かれていて、しょうゆと魚介エキスなどのバランスが異なっているのも有名な話。そのため、「濃口しょうゆ系だから二郎は関西で受けないのでは?」という意見もあるようだ。

しかし上で紹介したように、京都にはすでに二郎インスパイア系の店舗がある。そして濃厚な味つけの“こってり”スープで有名な「天下一品」の総本店があるのも京都・一乗寺エリア。「天下一品」の公式サイトを見ると、現在でも京都府には31店舗と、都内の28店舗を上回る店舗があることがわかる。味覚的には問題ないように思えるので、「ラーメン二郎」が「天下一品」や強豪店とどこまで張り合えるのか、期待して見守りたい。