襟足でおなかの子の性別がわかるって本当?
はい、こんな感じに髪をあげてみて下にチョロっと残る部分。これが今回、4歳の娘に発見された「毛うんこ」だそうです。
「妊婦の顔つきがきつくなると、男の子」とか、「妊娠中に毛深くなると(眉毛が濃くなったり、ヘソ毛が生える)、男の子」「妊婦のおなかが尖ってくると、男の子」など、おなかの子の性別を占う俗説はいろいろ。だが、最近、長野県松本市にいる姉から、こんな珍しい説を聞いた。


「上の子に『毛うんこ』があると、次に生まれる子は男の子って、知ってる?」
知ってるも何も、なんだ、「毛うんこ」って!? 口に出すのもはばかられるネーミングなのに、姉の友達(それも、おとなしそうな女性まで!)も真顔で「毛うんこ」なんて話をしているのだ。

「毛うんこ」とは、「襟足部分の毛(後ろ首の真ん中の毛足)がチョロッと伸びたような感じに生えていること」を言うらしい。それにしても、よりによって、なぜそんな名前かというと、
「後ろの毛が、うんこみたいなかたちに生えてるから」って……、そのままじゃん! つまり、後頭部が「逆・タマネギおばさん(古い?)」みたいなイメージか。
この「毛うんこ」の法則、姉のまわりでは十数軒と少ないサンプルながら、ここではほぼ100%の的中率という。
参考までに姉にはないので下の私は「女」、ダンナにもなく、下は「妹」。一方で姪にはあり、下は「弟」。
一応ここでも法則は成立している。

根も葉もないこととは思いつつ、お医者さん、育児雑誌編集者、発毛会社のプロなどに聞いてみたところ、やはり反応は一様に、
「『毛うんこ』? 聞いたこと、ないですねぇ(苦笑)」
そりゃそうですよね。スミマセン。

さらに、もしや主婦の間では流行っているのかと思い、乳幼児を持つ東京・埼玉・長野に住む友人たちにもリサーチしたところ、やはり誰も知らなかった。松本限定の説なのか? と思っていたところ、名古屋在住の友人から、
「その説聞いたことある!」
との情報が!! 松本と名古屋という近いエリアがつながった。「長野」という県のくくりでなく、エリア。
あのへんの地域での説かと色めきたったが、
「でも、そんな言い方はしてないけどね」
とのこと。「命名=姉」だったらどうしよう。
いっぽう、都内の美容師さんに聞いたところ、
「それは『天使のしっぽ』って言うんですよ」
新説か!?
「天使の子どもは雲の上で育っているんだけど、雲から落ちそうになっちゃうときに神様がつかむのが、その襟足の毛の部分。だから、『天使のしっぽ』がある子は、もともとは天使なんですよ」

そんなわが娘、見てみたらなんと、「毛うんこ」が!? とんだ「天使」だ。今のところ下の子の予定はないが、次は「男」なのか?
ホントに何の根拠もない法則ではあるが、ネーミングの奇抜さや発想は、妊娠中や子どもを持つ人への話題提供としてアリかもしれません。
(田幸和歌子)