一昨年の夏に、10kgのダイエットに成功している。そして今、その頃から10kg太っている。
リバウンドしたのだ。そういえば俺って、どうやって痩せたんだっけ? あぁ、そうだ。絶食したんだ。

これ、どうも良くないらしいです。逆に、ちょっといいダイエット法があるとのこと。一般社団法人日本ナチュラルビューティスト協会が推奨しているのは、その名も「酵素ダイエットプログラム」。
聞き覚え、ないですよね? 第一、「酵素」が何なのかもよくわからないし。

そこで、確かめに行ってきました。同協会が主催する「酵素ダイエットレシピ」試食ランチ会に参加してきたのです!そして早速の登場は、同協会の松崎みさ理事長。
「酵素は、人間のあらゆる生命活動に関わっています」(松崎理事長)
例えば、まばたき一つするのにも酵素は必要だそう。

では何で、我々はこんなにも「酵素」を知らないのか?
「酵素自体は、1988年にアメリカで発見されたものです。だから、戦後に作られた栄養学には入っていないんですね」(松崎理事長)
しかしここに来て、ようやく酵素にも注目が集まってきた。
「人間の活動全てに関わり、加齢とともに減っていく酵素を食事の中で活かしていこう」という動きが生まれているそうなのだ。

ちなみに、酵素には2種類あるという。
(1)食べものを消化する「消化酵素」
(2)身体を代謝させる「代謝酵素」
そして身体の中で製造された酵素は、優先して「消化」に使われてしまうらしい。という事は、こういう事だ。酵素を消化に使い切ってしまったら、代謝に使う分がゼロになってしまう。結果、肌の再生ができないわ、免疫力が強くならないわ、毒素排泄ができないわ……。

だからこそ消化酵素を使わなくても良い食べ物を、たくさん体の中に入れてあげる事が大事。消化に使わなかった酵素は代謝に使われ、若くなるって事だし! この「消化酵素を使わなくても良い食べ物」を提案しているのが、すなわち今回の「酵素ダイエットレシピ」です。

ここで少し、専門的な話をしましょうかね。お腹がすいた時、皆さんは何を食べたくなりますか? 「チョコ、カップケーキ、クリームパン、麺類」といったものなら、あなたに不足しているのは「炭水化物分解酵素」。「揚げせんべい、ドーナッツ、ポテトチップス」なら「脂肪分解酵素」。「から揚げ、フランクフルト、チーズ、ナッツ」なら「タンパク質分解酵素」。
「乳製品、ヨーグルト、プリン」なら「乳糖分解酵素(酵素全般)」が足りません。

「自分がつい食べてしまっているものを把握しても、それを食べるのを止めてはいけません。止めると、リバウンドします(笑)。食べつつも、それを分解できる酵素の入った食べものをプラスしてあげます。すると、ある程度食べた時点で『いらない』と感じるようになります」(松崎理事長)
不足酵素をプラスしてあげると、十分な栄養素で満たされる。結果、食べ過ぎが改善される。
これが「酵素ダイエットプログラム」の考え方です。

そんなこんなで、料理が運ばれてきましたよ!
「今回のメニューには、脂肪分解酵素がたくさん入っています」(松崎理事長)
これが足りないと、肌荒れしやすい体質になってしまうという。そういや最近、ここ数年で一番太っているし、ニキビが止まらなかったんだよなぁ。ポテトチップは欠かせないし……。きっと私には、脂肪分解酵素が足りない!

その為にも体験したい今日のレシピ、1品目は「セロリとオレンジのマリネ」であります。
「ウチにも5歳の息子がいまして、『どうやってセロリを生で食べさせればいいのか?』と悩んでいたのですが、これならオレンジの甘さがあるのですごい食べてくれます」(松崎理事長)
作り方は、簡単。
その名の通り、セロリを薄く刻んでオレンジとマリネにしただけです。爽やかで、これからの暑い季節にピッタリのメニューだと思いますよ!

続いては、「豆乳マヨネーズのコールスロー」。ここで気になるのは「豆乳マヨネーズ」なる調味料。お酢と豆乳とオリーブオイルを入れ、ミキサーで混ぜるだけで出来上がるそうです。
「作り方は簡単ですし、市販のマヨネーズと比較して添加物も少ないです」(松崎理事長)
大豆や豆乳、納豆には、「大豆イソフラボン」が豊富に含まれている。これが身体の中でエストロゲンと同じ働きをする。要するに「エストロゲンがあるぞ」と、身体が錯覚するのです。
「エストロゲンが急激に下がることにより、更年期障害が和らぐ効果があります。またエストロゲン過多で引き起こされる生理不順にも効きます」(松崎理事長)

そして、今回のメイン。「大根のトマトパスタ」の登場ですよ!
「大根を麺に見立て、その上に擦ったトマトをソースにしていただきます」(松崎理事長)
大根には「アミラーゼ」という炭水化物分解酵素が非常に多く含まれているらしい。じゃあ、大根をたくさん食べれば“炭水化物ダイエット”なんかやらなくても良いわけだ。
「“炭水化物ダイエット”はアメリカで提唱された方法なんですが、これは体重150kg以上の方のために考案された食べ方なんですね」(松崎理事長)
そこまでの世界となると、やっぱり炭水化物をカットする必要も出てくる。しかし我々の範囲内(レベル)なら、炭水化物を断ち切るまでもない。というか、逆に体によろしくない。それなら、大根を食べる方がいいですよね? 大根には、リコピンも豊富に含まれているらしいし!

さて、最後に出されたのは「酒粕と豆乳のアイス」。豆乳とアプリコットのアイスで、あんずを乾燥させたものが入っております。
「酒粕も入っていて、ちょっと“大人の味”になってます。とっても体に良いアイスですよ!」(松崎理事長)
今日のメニューは全て、“自分で消化するもの”ではありません。体内酵素をほとんど使わずに消化できる料理ばかり。以上が、「酵素ダイエットレシピ」でした!

ここで一つ、確認を。たまに“酵素ドリンク”って見かけません? あれじゃ、ダメなんでしょうか。
「酵素は、48℃以上の加熱をすると死んでしまうんですね。市場に出荷する際は加熱しないといけないので、市販のドリンクは本当は“酵素ドリンク”とは呼べないと思います」(松崎理事長)
たっぷり酵素を摂取することができるのは、やはり生の野菜。それも、有機や特別栽培で育った野菜がオススメだそうです。

最後に、松崎理事長と酵素が出会ったきっかけについて伺いました。
「私には5歳になる娘がいるんですけど、生後半年でアトピーになったんです。お医者さんにはステロイド使用を勧められましたが、できれば私は使いたくありませんでした」(松崎理事長)
そこで出会ったのが“酵素栄養学”を推奨する医師・鶴見隆史氏。酵素がたっぷり入った食事を摂ることでガンを治療する“免疫強化療法”に取り組んでいる方らしい。
「とにかく、食べものが大切なんですね。おかげさまで娘のアトピーは半年で治り、今では子供らしい肌をしています」(松崎理事長)
それだけでなく松崎理事長の“下半身太り”も治り、履けなかった市販のブーツも履けるように。また、いくらジョギングしても落とせなかったご主人の内臓脂肪もスッキリとさせることができた。

そんなこの「酵素ダイエットレシピ」を体験できる料理教室、近々では5月に開催される予定とのこと。
なるほど、酵素か……。“食べて痩せる”は、現実にあった!
(寺西ジャジューカ)