KinKi Kids・堂本剛といえば、ほかのジャニーズタレントと一線を画した音楽性や、子役俳優としての実績があり、オリジナリティあふれる道を独走している。そんな彼を振り返るうえで欠かせないのは、お笑いだ。
ジャニー喜多川社長は、1枚の写真を見ただけで、その少年の10年後が見えるという。剛もその審美眼を携えているようで、かつては売れる芸人を次々と当てていった。まだローカル芸人だった千鳥や野性爆弾、天竺鼠やシャンプーハット、尼神インターなどのブレイクを予兆している。
尊敬するのは、ダウンタウン。松本人志がかつて、深夜バラエティ『一人ごっつ』(フジテレビ系)で、1人で大喜利に挑戦していたことを踏襲して、剛も12年に独演会『小喜利の私』をスタート。歌もダンスも演出もなく、笑いに特化する演芸会を、今でも開いている。さらに、14年には好きな関西芸人と関西をブラブラするローカル番組『堂本剛のやからね』(MBS)も開始。いずれも不定期だが、笑いにふれあうことで、その感性を腐らせないでいるのだ。
同番組で剛が指名したのが、先の天竺鼠。
その川原を通じて会ったのが、ななまがり・森下直人だ。それまでは全国ネットの番組に出たことがなかった森下だが、剛と会ったあと、『キングオブコント2016』のファイナリストに選ばれた。
剛の大ファンなのは、トレンディエンジェル・斎藤司。ジャニーズタレントが好きすぎて、自身も学生時代、ジャニーズ事務所に履歴書を送ったほどだ。現在のように売れっ子になる前は、ジャニーズものまねでものまね特番に出演。タッキー&翼をパロディにした「オタッキー&司」、ジャニーズJr.全員が剛に扮する「堂本剛軍団」など、持ちネタは多い。
剛と絡んだ芸人は必ず一度、表舞台で輝く。